「天気図の割に予報はいいなあ。」
と、のん気に考えていたら、朝になって予報が変わっていた。
でもまあ低山だしいいか、と余市へ向かう。
目指したのは稲倉石山789m。
以前余市天狗岳に登ったときと同じ余市ダムからのアプローチ。
ダムを越えて続く林道を行く。
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ガス気味の天気で、気温が高い。
そして雪が重い。
林道はトレースがあったが、トレース後のラッセルが思いやられる。
ありがたいトレースは、林道を行かずに沢沿いを進んでいた。
あるから乗ったが、なかなか渋いライン取り。
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危なっかしいトラバースと徒渉を数回こなして、822m三角点から東に伸びる尾根に取り付く。
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薄いトレースは途中でなくなり、雪の重さが身に染みる。
これまでの思いラッセルがムニュ~だとすると、ウンニュ~という感じの重沈みラッセル。
ため息が出る。
「当然滑りも楽しみきれないよね。」という会話と、標高とともに濃くなるガスにあきらめムードがただよう。
標高500mぐらいで、再度トレースが出てきた。
開始時の計画では、途中で尾根から外れて、稲倉石山へ向かう沢型か、コルへ向かう尾根に移るつもりでいたが、重雪ラッセルとガスにやられたおじさん2人は、トレースに乗って822m峰に上がる道を選ぶ。
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ピークが近づくと、ますますガスが濃くなる。
さて、ピークだ、と思ったとき上を見ると、大きな雪庇。
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この雪でこの雪庇はやばい。
ガスの中、慎重に雪崩気配心アンテナを強く作動させながら、雪庇を越える弱点探し。
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雪庇をかき分け、板を上に投げ何とか乗り込む。
視界が利いていれば、ここからは上がっていない。
822m峰ピーク。
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ここは、稲倉石山よりも標高が高い。
それには若干満足感がある。
そして、ここまでの斜面はいい斜面だった。
ガスは濃いし、稜線上はそれなりに風が強い、などなど、ここから折り返すための言い訳を語り合う。
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ガス待ちカップ麺を食べてね。
少し視界が利くようになると、822m北側にとてもいい斜面が見えた。
本来は、稲倉石山を登って晴れた稜線を幸せに歩いて、その斜面を下るはずだった。
しかし、安全第一、折り返し幸せ滑走に切り替える。
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ピーク直下は本当にいい斜面だった。
滑りやすい雪とは言えないが、この斜面なら大満足。
天気と雪がいいときに滑りたいものだ。
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下り始めると明るくなるのは世の常。
明るくなるといい気なもんで、「適当に滑っても、もとの沢型に出るよね。」などと言いながら自由に滑る。
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沢沿いを下る頃には、青空が広がり、気温が上がる。
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下りの緩斜面を汗をかきかき滑り、
さらに汗をかきかき林道の半歩き滑走。
往復4時間程度のお気楽な往復山行となった。
今シーズンは敗退気分が多い。