なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

Summit to sea ①

2023-08-11 | 沢登り
天気が安定しないので、行き先で混乱した。
登りが楽しい軽い沢、ということで、狩場山千走川南東面直登沢に落ち着いた。
前泊して、下山後は海でカヤック、という贅沢な計画を考えた。

賀老高原キャンプ場

キャンプブームが嘘のように誰もいない。
おじさん二人で炭火焼き鳥を楽しむ。

11日、沢が短いのでのんびり出発、と打ち合わせをしていても、おじさん2人は朝が早い。
6:15に沢の出合い。

ここは、出だしこそ狭っくるしいが、広く明るく楽しい沢。
短い中に楽しみが充実していて好きな沢だ。

体力がないくせにペースが遅くない。
7:00前にはCo820mに達し、ナメが始まる。


小滝もどんどん出てくるのであきない。


暑いので、ワザとのようにシャワークライミングを重ねていく。


太陽が登るとともに沢はどんどん明るくなり、Peakへの道が目の前に広がっていく。
なんて楽しいのだろう。

1000mを越えると、大滝が現れる。

中心部分は細い直漠だが、壁は周囲を取り巻いている。
前来たときは直登したような気がするが、ここは慎重に左岸手前の草付きラインを選ぶ。
灌木地帯まで20mくらいはあるので、ロープを出して慎重に登る。
到達した灌木には残置細引きがあった。

1200m付近にも大滝がある。
9:50に到着。
ここは過去に水流の右側を直登した記憶があるので、喜び勇んで上がっていく。

1段上がってチムニー状を3m上がるが、ここに残置ハーケンが2本ある。
そこから、滝の落ち口に向かうと、ここにも残置ハーケン。
それを支点にすると落ち口に近すぎて怖いので、少し上にクロモリを一本打って、安定した状態を作ってセカンドのビレイ。
自由に考えて場を整えるのが楽しい。

後は標高を上げるだけだが、小滝は出てくる。
水が見えなくなると、最後に大きな壁が立ちはだかる。

ここは、左に上がってから戻れば何ともないが、ついつい直登。

こんなに短時間で登れるのに、こんなに源頭が美しい場所は少ないと思う。

お花畑を暑さに負けそうになりながら上がる。
一部、腰くらいの笹藪を漕ぐだけで、快適に頂上台地の新道コース上に出る。

11:45 Peak。

暑い。
春に来た時の幸せを思い出しながら、周囲の山々を眺める。
Peakには、2人組のシニアパーティーのみ。
この暑さの中、尾根の上り下りには頭が下がる。

13:30 千走新道コースに下山。
暑い…。
賀老高原に戻り、相変わらずキャンパーが少ないのを確かめて、洗濯。

その後、千走温泉で身も心もきれいにして、翌日の海の偵察に行く。

須築漁港にマグロカヤッカー、ウッシーがいることがわかっていたので、訪ねる。

虫よけスクリーンテントの偉大さを味わいながら、4人で宴会。
こういう宴会の酒が一番うまい。


コメントを投稿