今日は、おひがん(彼岸)。
あの世と、この世が、
もっとも・近づく日だそうです
・・・・
って・ことは、
「そんな、怖い日じゃないよ。
あっちに行ってる人たちが、遊びに来る日なんだから、
お茶菓子用意しようね。」
と言って、
チットがお茶を入れはじめました
2人のおばあちゃまです。
「二人とも北国の人だから、
あまり暑いと、来てくれなかったかも。」
(すずしくなって、よかったね)
クリンは おもいました。
たんか(短歌)をたしなんだ・おばあちゃまは、
やさしい・うたが好きだったけど、
おひがん(彼岸)には
さびしいうたを、あんしょう(暗誦)していました。
わが仏なべて 満州の土 」(山本友一)
おばあちゃまの人生とかさね、
そういううたを思い出したり
好きだったお茶をのんだりするのが、
ふさわしい・すごし方なんだ。
と
チットは言い、
クリンは ナットクしました
<2時間後>
・・・おはぎと、お茶が、なくなってる。
2人が、来て、食べていったのでは・・
「やだ、クリン!
食べたの、私だよ。
外に出しとくと、固くなっちゃうからね。
クリンの分もあるから、食べな」(チット)