お花の紹介
をしている間に、
春は、どこかに 消えていき、
暦は、6月になりました。
もう、夏なのか・・
<島崎藤村 「春やいずこに」>
かすみのかげに もえいでし
いとの柳に くらぶれば
いまは 小暗き 木下闇(こしたやみ)
ああ 一時の
春や いずこに
色をほこりし あさみどり
わかきむかしも ありけるを
今は しげれる 夏の草 ああ 一時の 春や いずこに
梅も桜も かわりはて
枝は 緑の 酒のこと
酔うて くずるる 夏の夢
ああ 一時の
春やいずこに
(おしまい)