クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

目黒行人坂

2025-01-13 | クリン江戸散歩

さて、クリスマスに目黒教会にやってきた・クリンたちは、

その後、目黒の街を 散歩しました。

テーマは一応「目黒の中の江戸」 

でも、気持ちとしては「目黒雅叙園に早く行きたい」が、本音です🐻。

 うちのチットいわく、「目黒は寺町で、江戸時代からのお寺がけっこうある。

今歩いている行人坂(ぎょうにんざか)も、関東最古の不動霊場・目黒不動尊方面へ抜けるための道

だったそうですが、

そんな重要な道路が こんなに急勾配だなんて

行き来するだけで修行だよな・・

 と、汗をかきました💦(さすが行人坂)

 ちなみに、夏目漱石に『行人(こうじん)』という小説がありますが、何の関係もなく、

 坂の途中にある大円寺に、多くの修験者が集まったことから、

「目黒行人坂」と呼ばれるように なったそうです

 この本、経済ジャーナリスト(の町田徹さん)が書いた・目黒の歴史本なんですけど

独特の視点が とってもおもしろいんです

「この目黒には魔物が住んでおり、江戸時代より幾度となく人々を招き寄せては凶事を繰り返させてきた。

不吉な土地柄なのである」

な~んて、書かれています


いわく、

年賀の減免を願い出て死罪になった名主
破戒僧により放火された 大円寺
そこから始まった 明和の大火

そして とどめが、この地に開業し「昭和の竜宮城」と呼ばれた目黒雅叙園の、経営権をめぐる米ハゲタカファンドとみずほ銀行と創業家の三つ巴泥沼戦争・・

とにかく、まがまがしい一帯だ とのこと

 ・・まあ、そこまでは、歩いていてもかんじないんですけどね〜

狭い一帯にごちゃごちゃ建物が並んでいる って印象です、昔から。

 しかし、大円寺さんについては・・

境内にびっしり並んだ、火事の犠牲者を弔う・石仏に、

ちょっとゾクッとしました

(※江戸幕府は明和の大火の火元となった 大円寺をゆるさず、70年以上、寺の再建を認めなかったそうです

その間、大円寺は何十年も 石仏を造り、火事の犠牲者の霊を弔いつつ、

 ずーっと「お許しください

って、嘆願しつづけてきたわけですね

かたくなにゆるさず、

見せしめにする

いかにも江戸幕府だな・・と思うきびしさですが、

やらかした者(人・組織)に、きっちり責任を取らせる。

という考え方は、

今の日本に、もう少しあってもいいな。

なんて、考えちゃいましたね。

(ちなみに、今年の大河ドラマ「べらぼう」の第1回の冒頭シーンは、吉原大火でしたが🔥、

その大火の火元が、こちらの大円寺です。

 

さあて 次は目黒雅叙園🐻 

せっかく読んだので、この本に書かれた「目黒雅叙園の波乱万丈な越し方」について、簡単にまとめますね

 

コメント (6)
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