クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

蝉の鳴く小説・17(夢野久作『ツクツク法師』感想)

2021-11-09 | 本と雑誌

「坊さんが蝉になって鳴く・・」

と いえば、

 ゆめのきゅうさく(夢野久作)の

『ツクツク法師』なる・ちょうたんぺん(超短編)

が あるのを

ご存知でしょうか

 平成の終わりごろから、またも

若者の間でブームになっている

という

「夢Q」 ・・←って略すらしい、今は

 読むと「精神に異常をきたす」ドグラ・マグラ作家の

手になる

おとぎ話は、

みじかくとも じゅうぶん気持ちわるいです。

 <ツクツク法師あらすじ>

 

昔あるところに・・

欲ばりの 坊さんがいました。

貯めていたお布施を 誰にもとられないよう

木の下に埋めていた坊さんは

ある日、

飢饉で困った百姓たちから「お金を貸してほしい」と 

懇願されますが、

「うちには金なんかない

ことわり、

あとで、隠し金のことがバレて、たたき殺されます。



 金をうばわれた坊さんが 埋められた

木の下からは・・

小さなセミが うじゃうじゃ

はい出してきて

「惜しいツクツク、オシイツクツク・・」

と 

金のことを惜しみ 鳴くので

村人たちはこのセミを、つくつくぼうしと 名づけた。



~おしまい~



 (ダジャレにしては、たち悪いですよね・・)

 

【おすすめ度:

 

 

 

(※次回は、イソップ物語の『蟬』を、ご紹介します 夢Qについては、いずれまた・あらためて

 

 

 

コメント (19)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蝉の鳴く小説・16(添田唖... | トップ | 蝉の鳴く小説・18(イソッ... »
最新の画像もっと見る

19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夢野久作 (遅生)
2021-11-09 16:21:28
夢野久作、海野十三、小栗虫太郎など怪しい本は、大分前に全部処分しました。
なので、夢野久作が若者の間でブームになっているとは夢にも思っていませんでした。
久作は旧作ではなく、ぐるっと回って新しいのですね。
遅れて生きている遅生も、クリン&チットコンビをはじめ、わかものに見直してもらえる日が来るのでしょうか。
返信する
Unknown (6x6)
2021-11-09 16:59:27
とても気になるので、いま青空文庫のものをkindleにダウンロードしました。
夢野久作の「ドグラ・マグラ」は中々苦労しました。
それを読むために温泉旅館に二度泊まりに行きました。
日常生活を営みながら読むのは僕には無理ぽかったです。

追伸:蝉シリーズ。大変秀逸な記事ばかりで、楽しんでいます。
返信する
Unknown (maritosi1152)
2021-11-09 17:36:09
そえだあぜんぼうさんの事かもしれません。
惠介くんが「演歌は語るように、、、こんな感じでした。そんな練習もします」と話していました。そして披露してくれましたが、内緒ですがちょっと吹き出しそうでした。芸ごとの真髄を理解できない輩の私。
返信する
Unknown (bokupen5years)
2021-11-09 17:40:33
クリンさまこんばんは。

飢饉でお金に困って嘘ついた人をたたき殺す‥やっぱりお金ってこわいですね💦
夢Qですか若者らしい略し方ですね、知らなかったです😊
若い頃だったら読んでいたと思います、あの頃は気持ち悪いのとか好きだったなあ。。
前回と今回、なんかすごく面白かったです。にやけて読んでしまいました☺️
返信する
Unknown (bokupen5years)
2021-11-09 17:47:40
今次男に聞いたらドグラマグラ知ってました。電子辞書に入ってるから読んだらしいです💡
返信する
Unknown (ユミ)
2021-11-09 18:41:36
夢野久作って、昔、読んでみようと思って
挫折しました。
気持ち悪い話、書くんですね。
私は江戸川乱歩が好きでよく読みましたが、
乱歩もけっこう気持ち悪いのありますね。
返信する
Unknown (ponyokinako)
2021-11-09 19:48:53
こんばんは。

説明して頂くと面白そうに感じますが
実際に読むと何か後味悪そうな雰囲気ですね。

ドグラマグラ、読んだことはありませんが
話題になりましたよねっ!!
たくさんの本を読まれると知識だけでなく
心も豊かになりそうですね。
時間を有効に使われるクリン様、私も見習いたいです(*^▽^*)✨✨
無駄に時間を無駄に生きてるだけですから💦💦
返信する
クリンちゃんへ (くりまんじゅう)
2021-11-09 20:15:45
夢野久作の『ドグラ・マグラ』はNHKのダークサイド・ミステリー
で取り上げていましたね。当時としてはそうとう気持ちの悪い物語
だったようですね。そうですか 若く亡くなった夢野は今また
夢Qと呼ばれて再びブームなんですね。
ご紹介のものも なんとなく不気味な物語なんですね。
返信する
Unknown (cforever1)
2021-11-09 20:34:18
遅生さまへ💖💖

ちせいさまあ~✨✨🐻✨✨
クリン、世間いっぱん的にはもうワカモノとは言えない年れいなので、そこは申しわけございませんが、ちせいさまのことは、いつもそんけいいたしております✨✨(もちろんチットもです👩)⤴️✨✨
※ちなみにちせいさまに毎日コメントされているあの方✨もそんけいしています💡(人さまのコメント読んだらわるいかな)と思い今までめったに読まなかったのですが、ちせいさまのお話の中でたまにギモンが生じると、さいきんは少し待ってあの方のごいけんを読むようにしているんです💡たいていのことはかいけつするので、ちせいさまに余計なしつもんをしないですんでいます✌️
むずかしいお話にもかろやかについていかれているし、、すごい方だなあ✨って思っています🌈✨

ところで、ちせいさまは「遅生まれ」由来ではなく、「遅れて生きる」ちせいさまだったのですか⁉️⚡クリンたち、てっきり1~3月生まれなんだろうなあ~って・・思っていましたが、
そうじゃなくて、、
ミネルヴァのふくろうだったのですか🦉✨✨✨✨
深い‼️

うちのチットなどは、ただ・おそまきの周回おくれに生きている部るいですが、若い時に読んでキモチワルイって思っただけのゆめきゅうが、とくしゅなお家に生まれてウヨ曲折をへてああなったってことを先日たまたま知って、ちょっとハッとしたらしいんです⚡
「👩やっぱり書かれた時代背景まで気にすると作品の味って違ってくるのかもね❗」なんて言っていました。

(うんのじゅうざって読めなかった)クリンより🐻←でも、きょうみをもちました⤴️
返信する
Unknown (zooey)
2021-11-09 21:18:36
私も夢野久作は若い頃、気持ち悪くて挫折した口です。
クリンちゃんったら、可愛い顔して…
凄いなあああ!(尊敬)
夢Qなんて言葉、知りませんでしたわ。
今また流行ってるなんて、喜んでいいのか嘆くべきなのか??
返信する

コメントを投稿