クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

桜ふる小説・4(歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』感想)

2022-03-28 | 本と雑誌

小説、もう一本。

『葉桜の季節に君を想うということ』

(うたのしょうご:歌野晶午)、

レビューいきます!!

 今風なタイトル・・。

こういうのって、出版社がつけてるんですかね?

(このタイトルからするに、相当ロマンチックな内容だろうなあ~・・

・・きっと、臆面もなくストレートに、「若い恋愛」つづられているにちがいない)

 と、、かくごをもって 読みはじめた・クリンたち

ところが、

 1ページ目冒頭――「射精をしたあとは動きたくない。」

(かくごは、軽く越えられてしまいました

 ちなみに、「恋愛小説」ではなく、

「探偵小説」でした

しかも

数々のしょう(賞)をとった、本格ミステリーです

 読んでみてのかんそう(感想)は、あっという間に読み終わる。

って ことと、

この作品に似たものを、以前どこかで読んだおぼえがある。。

この二点です

 とくちょうは・・ 
平成以こう(降)の作家に共通する、

「軽妙で互換性のある」文章スタイル

 

万人から みとめられる、そつのない・てんかい(展開)、

あなどれない取材力と、計算されたプロット、

ところどころにちりばめらる・名言

スピードかん・・



純文学好きには 
ちょっと引っかかり

ブンガク好きからは しょうさん(賞賛)のあらしがおこる

あのたぐいの、とてもおもしろい小説です。 

 主人公はもと・たんてい(探偵)で、

老人をカモにする・「蓬莱倶楽部」(悪徳業者)が 

関わっているとみられる

殺人事件を 追いますが・・

 

この主人公が

とても向こう見ずの、フットワークの軽い、バイタリティーあふれる、女好きのせいぎかん(正義漢)

だったものですから、

 クリンたち、コロッとだまされました。


何にだまされたか?

それを言っちゃうと 全部台無しだから 

ぜったい言わないけど、

(え!?!?えええ~!?!?!?

えええええええ~~~、、

ああ~・・

なるほど・・

そっか。。そうだったんだね。。)

てな、

だまされ方を しました。

 いわゆるどんでん返しに、後からはたと気づく、、

(そういや、あちこちにヒントがあったな、、)

と。

 

作者の歌野さん・こんしん(渾身)のあざむき

さいごは、気が抜けて 終わりました

(※そして、「葉桜の季節」というタイトルワードも、

その秘密に関わって来ていたんです。

アア~ン🐻

さいしょっから、なんか「違和感」かんじてたのになぁ~~~

 

 

【おすすめ度:

(実はその「どんでん返し」の内容が根本的なものでして・・、クリンたち🐻「未熟」だからまだ受け入れられていないんです・・ でも、まちがいなく楽しめるミステリーでしたよ

 

 

(※次回は、坂口安吾の『桜の森の満開の下』を、とりあげます

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sue2006)
2022-03-29 00:12:37
こんばんは
私もこの本、以前、一気に読んで、
最後の最後まで、
なぜ気づけなかったーっ!
そう来たかっー!と悔しい思いをした1冊です(笑)
この本以上のやられた感の本にまだ出会ってません。
友達に薦めると、みんな私と同じように悶えてました(笑)
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Unknown (vell24)
2022-03-29 05:36:32
おはようございます。
いつも思いますが、レビューを拝見すると読みたくなる気にさせられます。たくさんの本を読破されてるせいか?スゴく惹き込まれてワクワクさせられます♪

他の作品のも楽しみです♪
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Unknown (cforever1)
2022-03-29 15:45:03
@sue2006 スーさまへ🌸💮

スーさまたちもぉ?✨✨✨✨⤵️🎶
クリンたちも、そこそこキレイにだまされたました~🐻⚠️

さいしょのホテルのシーンで、(どうして相手の娘に「援助して」って言われているんだろう?)って、若干のいわかんがあったし、うちのチットも読み始める前にぐうぜん巻末に林語堂の名言「人生の黄金時代は老いて行く将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず」って書いてあるのを見つけて、(ん?)とフシギに思ったらしいのですが、、

まさか‼️
ねえ~🌀🌀🌀🎶🎶

ただ、だまされた読者さんたち、このだましについては「賛否両論」でしょうね✌️
年代によって受け止め方はことなりましょうが。。

クリンより🐻
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Unknown (cforever1)
2022-03-29 15:50:05
@vell24 vell24さまへ🌸💮

おほめのお言葉🌼ありがとうございます🍀🍀✨✨✨
クリンたち、ヘタレなものですから、あまり低い評価はつけられないんです。なので、すご~くすすめていないかぎり、それはオススメの本ではない、とお考えくださいませ~🐻⤵️←めんどくさ⚠️

今回の本は、(なんだかかったるいな)、と思いつつ60ページくらいまで読み進めたら、突然おもしろくなってさいごまでページをめくってしまうタイプのミステリーでしたよ💨✨

クリンより🍀
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Unknown (zooey)
2022-03-29 15:52:51
私もこれ、コロリと騙されました。
やられた感、半端なかったです。
そういえば桜と関係なくて申し訳ないのですが
「イニシエーション・ラブ」お読みになりませんでしたか?
中山七里が褒めちぎっていたので読んでみたのですが…
これも最後の2行で愕然としました~!
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Unknown (cforever1)
2022-03-29 16:04:13
zooeyさまへ🌸💮

zooeyさまぁ~✨✨🌸🌸🐻
なんですか、イニシエーション・ラブとは。
今けんさくしたら、映画になっているんですね💡だからきいたことがあるような気がしたのかなあ~
ラスト二行でひっくり返してくるとは・・それはあまりにもどんどん返しがすぎるというものですね⤴️⤵️

現代作家さんたちって、すごい練りに練ってくるから、、どれだけ頭が良いんだろう?って思います🌀
そして、みなさま、お人が悪いですよね⚠️

この歌野さん小説は、2003年刊行って書いてあったのですが、そのころってまだ「義理人情」が生きていたんだな、とか、「個人情報の扱い」もさしてきびしくなかったんだな💡なんて、わかりました~📖

クリンより🍀
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