With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

紫のけむり??

2007年07月09日 | 西新宿系
自分の言ったひとことが何のさざ波も起さず、もんもんと過ごす梅雨の季節・・・。

最近、ひとり部屋でビールを飲むときに、肴代わりに聞くBGM(というか聞くためにビールを飲む、という場合が多いけど)はポールの新譜をのぞいてはクラプトンばっか。
で、今夜の肴は、75年、静岡は駿府会館でのライブを収録したブートレグ!。

週末の3日間、午後の数時間しか開いてないようなレコード屋さんで手に入れた、ちょっと高かったけれど、貴重な録音。
「この時代のクラプトンなんか嫌いじゃっ!」って人も多いみたいだけど、自分は好き。

75年・・・、こんな地方まで(失礼!)ツアーしてたんだなあ、とまず感心。
当時の機材でカセットに録音されたというシロモノらしいけれど、すごく奇麗に録音されていてびっくり。1曲目が「Layla」というセット・リストも今からすると新鮮。

それにしても笑えるというか、全編を通して気になるのが、クラプトンの酔っぱらい具合
最近の、ストイックな眼差しで演奏する姿からは想像できないくらいの泥酔状態。
とにかく曲と曲の間が長いし、なかなか始まらない!。
MCやっててもなんだかロレツが回ってないし、そんな状態に、会場の女の子からは「エリック、がんばって~!」と声をかけられる始末
他にも「しょうがねえなあ~」というような失笑が会場のあちこちで漏れている様子も聞き取れる(笑)。
でも、演奏が始まってしまえば、ちゃんと弾けて歌っちゃってるところが、さすがはクラプトン!。ラストの「Tell The Truth」なんて酔いの勢いもあってか、逆にテンション高い演奏が聞けるし・・・。

75年の会場に集まったファン達もクラプトン同様に若く、そして熱い。
時にはクラプトンの酩酊具合に怒りを露わにしたり、時にはステージ上で繰り広げられる若きロックの神たちの熱演に素直に身を委ねたり・・・。

現在の、良く言えば目や耳の肥えたオーディエンスの集まるコンサート会場の様子とはまるで違う、外国ミュージシャン来日公演に触れる極初期の時代の興奮、というか熱気が、会場内で収録されたこの音源に真空パックされている。

大げさな言い方をすれば、日本のロック・コンサートの歴史の一場面を覗いてみるみたいな感覚!。
クラプトンのMCに対し、真剣に「日本語でしゃべってよ!」と叫ぶファンの声を聞くと尚更そんな気になる。若いって素晴らしい・・・

ジャケットのデザインはとてもダサイけど、録音されていたと思われるカセット・テープなんかがあしらわれていたりして、貴重な音源をわけてもらったような感覚。
ブートレッグ、奥が深いなあ・・・。