宮崎駿監督作品としては最低の部類である。何より脚本が壊滅的だ。
魔女に呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまう18歳のヒロインが、自分の運命に大して悲観するでもなく“あっという間に”その境遇を受け入れてしまうという噴飯ものの設定をはじめ、加害者に対する確執も描かれないばかりか、どうやったら魔法が解けるのかも不明。だいたい、場面ごとに何の脈絡も前提条件もなく、ヒロインの見た目が20代から90代にランダムに移行していく様子も意図が分からない。
対するハウルも全くキャラクターの練り上げが出来ていないし、そもそも彼が戦っている相手とその理由も全然説明されていない。彼とカルシファーとの関係についても明示されていない。
いったい何を描こうとしているのか、どういう方向で観客を楽しませようとしているのか、皆目分からない。まったくもって、作者の独りよがり。
映像面も特筆されるべき箇所は皆無。少なくとも同じ年に公開された大友克洋の「スチームボーイ」に完全に負けている。そしてトドメは声優。木村拓哉がヒドいってことは当初から予想していたが、倍賞千恵子の仕事はまさに惨状と言うしかない。 時間をかけてこの程度のものしか作れないのなら、もう宮崎駿は引退した方がよいだろう。
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・・・・なんてことを某掲示板に書いたのがほぼ一年前。「その通りだっ!」というレスもあったけど、「宮崎作品をケナすのは許せない」とか「画面がキレイだからそれでいいじゃん。文句付けるなコラ!」とかいう香ばしい反響がいくつか返ってきたことを思い出す(爆)。
まあ、どんな感想を持とうと個人の自由ではあるのだが、ただひとつ「誰が何と言おうと傑作である。宮崎監督作品イコール傑作である。だいたいこれはファンタジー映画なんだから、ストーリーなんてどうでもいいのだ。オマエみたいにあれこれケチをつけるのは禁物だぞ!」というレスには正直参った。それって、ファンタジー映画そのものをバカにしているセリフじゃないか。「あなた、アニメ以外の映画観たこと無いだろゴラァ!」と言い返したくなった私である(実際は言い返していません。念のため ^^;)。
魔女に呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまう18歳のヒロインが、自分の運命に大して悲観するでもなく“あっという間に”その境遇を受け入れてしまうという噴飯ものの設定をはじめ、加害者に対する確執も描かれないばかりか、どうやったら魔法が解けるのかも不明。だいたい、場面ごとに何の脈絡も前提条件もなく、ヒロインの見た目が20代から90代にランダムに移行していく様子も意図が分からない。
対するハウルも全くキャラクターの練り上げが出来ていないし、そもそも彼が戦っている相手とその理由も全然説明されていない。彼とカルシファーとの関係についても明示されていない。
いったい何を描こうとしているのか、どういう方向で観客を楽しませようとしているのか、皆目分からない。まったくもって、作者の独りよがり。
映像面も特筆されるべき箇所は皆無。少なくとも同じ年に公開された大友克洋の「スチームボーイ」に完全に負けている。そしてトドメは声優。木村拓哉がヒドいってことは当初から予想していたが、倍賞千恵子の仕事はまさに惨状と言うしかない。 時間をかけてこの程度のものしか作れないのなら、もう宮崎駿は引退した方がよいだろう。
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・・・・なんてことを某掲示板に書いたのがほぼ一年前。「その通りだっ!」というレスもあったけど、「宮崎作品をケナすのは許せない」とか「画面がキレイだからそれでいいじゃん。文句付けるなコラ!」とかいう香ばしい反響がいくつか返ってきたことを思い出す(爆)。
まあ、どんな感想を持とうと個人の自由ではあるのだが、ただひとつ「誰が何と言おうと傑作である。宮崎監督作品イコール傑作である。だいたいこれはファンタジー映画なんだから、ストーリーなんてどうでもいいのだ。オマエみたいにあれこれケチをつけるのは禁物だぞ!」というレスには正直参った。それって、ファンタジー映画そのものをバカにしているセリフじゃないか。「あなた、アニメ以外の映画観たこと無いだろゴラァ!」と言い返したくなった私である(実際は言い返していません。念のため ^^;)。