2004年作品。片岡礼子の復帰第一作ということで期待したが、残念ながら彼女は脇役。そして作品も低調。
母親の再婚で久しぶりに郷里の千葉県富浦町に戻った男(西島秀俊)が、昔の女(片岡)の子供(守山玲愛)の相手を2日間するハメになるという話。付き合っていくうちに、非社交的な主人公も頑なな子供も互いに打ち解けてゆくというお決まりのパターンになるが、この映画のダメなところは、リアリズムを狙った演出にもかかわらず筋書きやディテールがわざとらしい点だ。
その子がひょっとすると主人公の実子かもしれないという前振りや、立ち寄った神社がちょうどお祭りで(爆)子供がそこで迷子になるとか、果ては子供が熱を出して駆け込んだ先の病院での“登場人物勢揃い”など、まるで田舎芝居のようなネタが並ぶ。

しかもキャストのほとんどが“自然な演技”とやらに専念しているおかげで、そんな人情ドラマ的なシークエンスが見事に宙に浮いているのだ。結果、1時間40分ほどの上映時間が限りなく長く感じられることになる。
監督は萩生田宏治という新鋭だが、それより脚本に利重剛の名前があるのが目を引いた。彼がスタッフとして関わった映画にロクなものはないが、今回もそう。今後は俳優に専念していただきたい。
母親の再婚で久しぶりに郷里の千葉県富浦町に戻った男(西島秀俊)が、昔の女(片岡)の子供(守山玲愛)の相手を2日間するハメになるという話。付き合っていくうちに、非社交的な主人公も頑なな子供も互いに打ち解けてゆくというお決まりのパターンになるが、この映画のダメなところは、リアリズムを狙った演出にもかかわらず筋書きやディテールがわざとらしい点だ。
その子がひょっとすると主人公の実子かもしれないという前振りや、立ち寄った神社がちょうどお祭りで(爆)子供がそこで迷子になるとか、果ては子供が熱を出して駆け込んだ先の病院での“登場人物勢揃い”など、まるで田舎芝居のようなネタが並ぶ。

しかもキャストのほとんどが“自然な演技”とやらに専念しているおかげで、そんな人情ドラマ的なシークエンスが見事に宙に浮いているのだ。結果、1時間40分ほどの上映時間が限りなく長く感じられることになる。
監督は萩生田宏治という新鋭だが、それより脚本に利重剛の名前があるのが目を引いた。彼がスタッフとして関わった映画にロクなものはないが、今回もそう。今後は俳優に専念していただきたい。

