96年作品。塚本晋也の「鉄男」の助監督でもある福居ショウジンのメガホンによるサイキックSF。ある科学者グループが、某大企業の依頼で人間の脳細胞を破壊して再構成し、超能力を生みだそうという研究を進めていたが、結果は失敗。被験者の肉体がフッ飛んでしまう。依頼者からの非難をかわそうと、口うるさい研究メンバーの一人(川瀬陽太)を実験台にして、試作段階である“第二の皮膚”ラバーコスチュームを無理矢理作動しようとするが、これもうまくいかない。ところが、研究所にやってきていきなり科学者たちにレイプされてしまう大企業の秘書(奈緒)の悲鳴にラバーコスチュームが連動し初め、被験者は怪力のサイボーグとして復活。研究所は修羅場となる。
モノクロ作品で、全編これ絶叫と血しぶきと耳をつんざく効果音とロック・サウンドの洪水。私は決してこういう世界は嫌いではないが、途中から目が点になったのは、ストーリーが支離滅裂で意味不明のシーンがあったり展開が時系列的にデタラメになったり、自己陶酔的なアングラ演劇芝居が延々と続いたかと思うと、キャラクターの性格が突然変わったり、とにかく映画が破綻していくこと。ほとほと呆れた。
なお、私は当作品を某映画祭で観たのだが、舞台挨拶に出てきた福居監督はロック・ミュージシャンもやってるらしく、いかにもそれっぽい雰囲気の人だったが、会場からの否定的な感想に対し、何の反省も釈明もコメントもしないのには困った。彼の首ねっこを押さえつけて、興行的に通用する作品に仕上げるプロデューサーでもいれば良かったのだが、製作はあの駄作「SCORE」と同じ人だから何言っても無駄。それに福居自身が“ロックンローラーは人の指図は受けないんだ!”みたいな奴だから、見通しは相当暗いようだ。
なお、封切り当時は宣伝期間が短かったため、監督自身がチンドン屋に扮してPR活動をしたらしい・・・・というエピソードも残っている(笑)。
モノクロ作品で、全編これ絶叫と血しぶきと耳をつんざく効果音とロック・サウンドの洪水。私は決してこういう世界は嫌いではないが、途中から目が点になったのは、ストーリーが支離滅裂で意味不明のシーンがあったり展開が時系列的にデタラメになったり、自己陶酔的なアングラ演劇芝居が延々と続いたかと思うと、キャラクターの性格が突然変わったり、とにかく映画が破綻していくこと。ほとほと呆れた。
なお、私は当作品を某映画祭で観たのだが、舞台挨拶に出てきた福居監督はロック・ミュージシャンもやってるらしく、いかにもそれっぽい雰囲気の人だったが、会場からの否定的な感想に対し、何の反省も釈明もコメントもしないのには困った。彼の首ねっこを押さえつけて、興行的に通用する作品に仕上げるプロデューサーでもいれば良かったのだが、製作はあの駄作「SCORE」と同じ人だから何言っても無駄。それに福居自身が“ロックンローラーは人の指図は受けないんだ!”みたいな奴だから、見通しは相当暗いようだ。
なお、封切り当時は宣伝期間が短かったため、監督自身がチンドン屋に扮してPR活動をしたらしい・・・・というエピソードも残っている(笑)。