はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

マンゴーの季節

2020-11-10 23:17:24 | モーリシャス:食
お隣さんの庭から伸びてきている枝に付いているマンゴー
そろそろ熟してきた。

マンゴーにも、申し分なくおいしいものもあれば、
繊維質がやたら多いもの、甘みがあまりないものなど
いろいろな種類がある。
お隣さんのは小さいけど繊維が多すぎず、
甘くて香りも良く、美味しい。

地元の市場でも季節になると売っているのだが
あまり甘くないもの、繊維の多いものも多い。
トマトでも品種改良しまくって
甘くておいしいものばかり売っている日本でなら、
おそらくマンゴーも美味しいものしか売らないだろう。
モーリシャスの野菜・果物はよく言えば自然のまま。

モーリシャスには熟す前の緑色のマンゴーを収穫して
アシャールというスパイシーな浅漬けにする人もいる。
だから私からするとあまりおいしくないマンゴーにも
ニーズがあるのかもしれない。

我が家は専ら果物として、甘いのを期待して食べる。
今年は庭師さんに先を越されないうちに
我が家の分も確保しなければ!

コンビニ感覚で本当の「支援」なんてできない

2020-11-08 22:58:59 | モーリシャス:日常生活
モーリシャスで座礁事故が起きて数ヶ月。
これまで日本から色々な問い合わせがあった。

重油流出が確認された直後はまだ回収・清掃のめどが
立っていなかったので、この事故がモーリシャスの人々、経済に
与えうる深刻な影響について私自身も発信していた。

が、現在は回収・清掃に関しては専門業者が入っており
ぱっと見にはかなり順調に作業は進んでおり
当初危惧されたような危機的状況からは脱している。
自然に対する長期的影響に関してはまだ不明ではあるが。

加えて経済的に打撃を受けている人は現場近くに住み
海を生活の糧としている人たちで、それは
モーリシャス全体から見ればごく一部。
こういうことは日本の大手メディアからのニーズはないので
広くは発信できずにいる。

だが、そんな情報は入ってこない日本にいる人からの問い合わせは
未だに「モーリシャスを救おう!」的トーン。
ありがたいのだが、現状とはあまり一致していない。

現場を見ない先進国からの「途上国の貧しい人々を救おう」的な活動は
残念ながらイメージ先行型で、自己満足的になりがちなのだろう。

例えば寄付に関して、本当に困っている人を確実に継続的に支援しており
かつお金の使途に関してもクリアな団体を私は知らない。
脳裏に浮かぶのは、事故直後話を聞かせてくれた現場付近の漁師さん。
彼を支援するような活動をしている人はどこかにいるのか。
人の善意を利用して、モーリシャスの重油清掃をビジネスの口実にし
儲けようとしている日本の業者もあるようだ。

「なんか私いいことしてる。」と思いたいだけなら
そういうのに乗っかってちょっといい気分になればそれでいい。
が、本当に意味のあることをしたい場合、現状を正しく把握して
必要ならば適切なことを行うというのは大変な覚悟と労力のいる作業。

加えてそもそも現在のモーリシャスにおいては
座礁事故の影響よりも、Covidとその対策の結果起きている
経済的ダメージの方がよほど深刻だと私は思っている。

コンビニ感覚で寄付だ、支援だ、と善人ヅラするぐらいなら
国境封鎖が解除された暁にモーリシャスに来てお金を
落としてくれた方がよっぽどモーリシャスに住む人の助けにはなる。
もはや座礁事故とは関係ないけれど。

かくいう私は事故の影響を直接受けて困っている人の支援もしていないし、
Covidがらみで困っている人の支援もしていない。
遠くの悲劇に涙ぐみ、近くの悲劇に沈黙する。全く利己的だ。












決意表明

2020-10-31 00:14:00 | モーリシャス:日常生活
コロナだ、座礁だ、と非常事態連発だった今年。

今まで以上にメディア・リテラシーが求められ
思考停止することなく自分で考えることが重要になった。
戦時中のように。

この非常事態、まだまだ終わったわけではないが
数年にわたる長期戦になる覚悟を持って
そうだとしたら何ができるか、どうするか、
考えて行動する必要があると思う。

流されて、悲観して、外のせいにするのではなく、
考えて、行動して、切り開く。




フリーランスでチャージャビリティーを上げるには

2020-10-21 19:06:07 | お仕事
私の仕事には大きく分けて
居住地モーリシャスに関連する仕事と
居住地に全く依存していない仕事がある。

居住地に依存する仕事の大半は知人からの紹介。
これは営業活動にほとんど時間が取られないのが利点。
つまりそのお客様に割く時間におけるチャージャビリティーが高い。
ただ降ってくるのは不定期なのでこればかりをあてにはできない。

居住地に依存していない仕事は
クラウドソーシングのサイトなどで仕事を取ってくるのが大半。
ここで一番問題なのがセリングにかかる時間。
営業活動は全く収入にはならないので
そこにかかる時間を最小化することが収入を増やす上では肝。
でも、単価の高い仕事を取ろうとすると、
セリングにもそこそこ時間がかかってしまう。

フリーで働いている中で上記のことは常に課題だったのだが
最近、別の可能性が見えてきた。
まだ何も確定していないので思わせぶりな書き方だが
ある程度はっきりしてきたらここにも書きたいと思う。
このブログだけではなく、記事にしても面白そうな予感。

達人と一緒に仕事ができること

2020-10-01 22:48:10 | モーリシャス:日常生活
私がモーリシャスで行なっている業務のひとつに通訳がある。
通訳の専門教育を受けたわけではないし、
日本でそれを専門にしている人のようなスキルはない、という自覚はある。
なので自分から売り込むことはしない。
それでも需要と供給の兼ねあい上、私でも必要としてくださる人がいるのでやっている。
依頼主には申し訳ない、と思う時もあるけれど(言わないが)。

そんなわけで通訳は積極的に取りに行く仕事ではないが
業務自体は面白い。厳密にいうと業務で出会う人々が魅力的。
まず他の業務にも増して多種多様な人々に会える。
しかも日本から遠路はるばるモーリシャスまで来て
私に通訳を依頼してくる方々はそれぞれの道の達人が多い。

通訳を通して達人の仕事のお手伝いをすることで
業界のことを学んだり、その仕事・業界での重要なことを知ったり、
どういう姿勢でその人が仕事に取り組んでいるのかが
見えてきたりするのが大変面白い。

先週ぐらいから通訳業務がちょくちょく入って来ている。
今回も業界知識ゼロのため、文字どおり頭を抱えることもしばしば。
英語で言われても日本語で言われてもわからないものを訳すのは流石にきつい。
加えてお国訛りの強さもハードルを高くしている上に
時節柄、全員マスク着用なので声がこもっている。

依頼主には英語を話される方が複数いらっしゃったし
初日が終わった時点で「明日からは呼ばれないだろう」
と思い、小さくなって帰ろうとしていた。
が、次の日以降の依頼もいただけた(おそらくお国訛りとマスクのおかげ)。
「今まで用語を全部訳せる通訳にあったことはないから」と
優しい依頼主に慰めてもらい、助け舟を出してもらいつつなんとかこなしている。

通訳として、達人にはなれないけれど
せめて達人の仕事の助けになれるように頑張りたいと思う。




座礁事故後、現状

2020-09-28 16:09:49 | モーリシャス:ニュース
ワカシオのモーリシャス沖座礁事故に関しての
現状を伝えたい。

座礁事故の影響の大きさについて、
事故発生当初は正確に測れなかったことと
事故現場が自然保護区であったことから
現地でも大きな問題として取り上げられた。

が、現在はそれを専門とする海外の企業2社が
現地の漁師なども雇用しつつ、日々除去・清掃作業をしている。
現場を視察した人の話によると、毎日300名ほどが
作業に当たっているという。

当初難しいということで後回しになっていた
マングローブ周辺に関しても作業は開始されており
着々と進んでいる印象。不幸中の幸い。

私は大手メディアでもなんでもなく
ソースとして信頼に値しないと判断されるかもしれないが、
伝えるべきことは発信しておきたいと思う。



旅行と思ってきてみたら

2020-09-07 14:08:32 | モーリシャス:日常生活
つい最近友達になった家族の話。

中国人とモーリシャス人のカップルに子供が一人の3人家族。
それまでは上海に住んでいて、外出禁止令のでる直前に
バカンスでモーリシャスに来たところ
そのままロックダウンになり、
モーリシャスに定住することに決めたらしい。
当初は12日分の洋服しか持ってきていなかった、とか。

彼らのケースはご主人がモーリシャス人だから
移住が簡単だったということもあるのだろうけど
新型コロナがらみでは、今まで聞いたことないような
エピソードを聞くことがままある。

モーリシャスはまだ国境封鎖中で臨時便が飛んでいるだけ。
基本的にはモーリシャスに入れるのは帰国を希望する
モーリシャス人のみ(ワカシオの支援隊などは別)。
外国人で居住許可のあるビザを持っていても
フランスやドバイなど各国から戻ってこれないケースはよく聞く。
子供の同級生にも外国からオンラインで授業を受けている子もいる。

そんなにいるつもりじゃなかったのに
何ヶ月もそこにいる羽目になっている人たち。
きっと世界中にはびっくりするぐらいいるんだろうな。





人の時間を奪うな

2020-08-31 16:40:37 | モーリシャス:日常生活
座礁事故が起きて、色々な人からの問い合わせが激増した。
取材依頼、通訳、翻訳、記事執筆など。

しかし残念ながら人の時間を奪うことに罪悪感がなかったり、
安い報酬で仕事を依頼することに抵抗感がなかったりする人が案外多い。
(「安い」に関しては主観も入るが。)
こういう依頼が多い、と感じるのは私がナメられているからだろう。

無名のフリーランスはナメられる。

今回の件に関しては、初めはできることはなるべく協力したい
(報酬も時間も目をつぶって)と思っていた。
が、そうするとあまりにも時間泥棒が多くて辟易したので
今は納得できない依頼は断っている。
しかも時間泥棒の多くは、会社員や公務員で
自分は報酬をもらっておきながら、こちらに何かを依頼してくる。

時間は人生で最も大事なものの一つ、と私は思っているので
その時間を奪おうとする行為には強い嫌悪感を覚える。

私も人の時間を取らせずに済む方法を考えること、
時間を使わせる時は必要最小限の時間で済ませること、
を今まで以上に気をつけたいと思う。









FNNプライムオンライン:記事執筆

2020-08-30 15:58:48 | モーリシャス:ニュース
FNNプライムオンラインというフジテレビ系の
オンラインメディアで記事執筆しました。

重油流出事故を受けて、モーリシャス在住日本人が
どう考え、どう動いたか、という内容です。

https://www.fnn.jp/articles/-/78849


TBS「ニュース23」

2020-08-18 20:44:32 | モーリシャス:ニュース
モーリシャス重油流出事故関連で取材協力(現地撮影+インタビュー)
をした番組が以下のサイトで見られます。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4055569.html