はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

フレンチカンカン

2007-10-05 23:58:34 | Weblog
渡仏3年にして初めてフレンチカンカンを見た。
たまたまチケットが手に入ったため。

パリのキャバレーとしてはムーランルージュやリドが有名だけど
私が行ったところはla nouvelle eveという。
前述の2つほど有名でもなく、規模も小さいけれど
それでも世界各国からお客さんが来ていた模様。

ショーの途中でお客さん参加型のイベントのときには
オーストラリア、南アフリカ、ドイツ、と言っていた。

たぶんショーの質を期待するなら
有名どころに行ったほうがいいんだろうけど
比較的小規模なだけに舞台が近いし
何しろこういうものは初めてだったので楽しめた。
名物フレンチカンカンでメインで踊っていたダンサーの
半端じゃないテンションの上げ方に感動。

ショーが終わってからも
サーカスからシルクドソレイユが出たように、
こういうショーから新しい出し物が出来そうだなぁ
といろんな可能性を考えたりして
空想の中でプロデューサー気分を楽しんだ。

フランスという幻想

2007-10-05 20:03:32 | Weblog
フランス、という言葉でイメージされがちな
ポジティブな幻想を拡大して商売している業界として
アパレル、化粧品、食材、飲食店、各種メディアなどがあると思う。

今まではアパレル、化粧品、食に関わるものに関しては
まぁそうかなぁと思っていたけれど、
「生活の豊かさ」に関してもいろいろなメディアが
幻想を売っていると近頃感じる。
それがおしゃれをウリにする女性週刊誌とかだけならともかく、
まじめで通っているような新聞などにもそういう傾向を感じる。

日本のメディアではフランスでは育児手当てなど
子供を育てる制度が充実しているように書かれている。
が実際には妊娠中から既に生まれたあとの託児所を探さないと
間に合わない、とかいう話を聞く。
加えて沢山の子供を抱えている家族の中には
育児手当目当てで多く子供を生んでいる家庭とかもある。
もちろん日本に比べると数値的に見れば少子化に歯止めがかけられた
成功例なんだろうけど、別に順風満帆なわけじゃない。

医療費だって社会保険で医療がカバーされる、
ということ自体は素晴らしいけれど
それは毎月多くの社会保険料の負担があってのこと。

、、、まぁ何か特別すっごい文句があるわけじゃないんだけど
何だか幻想が一人歩きしている感じがどうも、ね。

良いところも悪いところもある、
日本と似ているところも違うところもある、
それ以上でもそれ以下でもない国として冷静に見ていたい。