はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

トゥールーズのユダヤ人学校襲撃事件に思う

2012-03-22 14:47:02 | Weblog
日本でどの程度取り上げられているのかわからないけれど、
フランスでは大統領選を差し置いて、ここ数日のトップニュース。

概要は以下の通り。
アルジェリア系(アラブ系)のフランス人の男性が
兵士3人を射殺、その数日後にユダヤ人学校で
子供3人大人1人を射殺した。
その容疑者が立てこもりを続けた後
特殊部隊が突入して容疑者を射殺した。

容疑者はパレスチナで殺されている子供たちの復讐と
フランス軍のアフガニスタンでの関与への報復、
と言っているとか。

パレスチナで子供が殺されていることは事実だし
アフガニスタンにフランス軍がいることも事実。
でも当然ながら彼の行為は正当化されるものではない。

しかし毎回不思議に思うのは、イスラム教徒を代表する
誰かがこういう行為に関して何かを発するということが
ないこと。同胞批判がタブー視されているとも聞くけれど。

イスラム教に関して不勉強なので、イスラム教徒間の
ヒエラルキーがどうなっているのか知らないのだけれど
カトリックで言う司教とか法王に当たるような代表者が
公式見解を述べた方がイスラム教徒に対する偏見が助長する
ことを防げると思うのに。

イスラム教徒の側からの見解、主張も是非聞いてみたいけど
下手に宗教(特にユダヤ教とかイスラム教)に関して
何らかの発言をするとそれが素朴な疑問だったり、
事実であっても、反ユダヤとか、反イスラムとか、
人種差別主義者、とか見られかねない雰囲気がある。
そのこと自体が何か変。

かたいこといわんと、教えてぇな、って気分よ。