はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

エジプト:ノービジネス

2007-01-15 22:57:03 | Weblog
Hと商店街を歩いていたところ、
”うちの店、見ていかない?”といつものように
声をかけられた。
”結構です。”といって立ち去ろうとすると
”ねぇねぇイギリス人?”と聞いてくる。
Hが”フランス人”と答えたら
”でも英語書ける?助けてくれない?ノービジネス。”という。

聞くとイギリス人の友達からクリスマスカードをもらったので
返事を書きたい、という。カードは昨年の12月の消印がついている。

いったいここからどう商売にもっていくんだろう、と半分思いつつ
時間もあるしOKする。Hははがきを書くのを手伝った。

その後、お礼にパピルスに君の名前をヒエログリフで書いてあげる、
という。もちろんお礼だからお金はいらない、とも。
彼の店で「アーティスト」が私の名前をパピルスに書いてくれた。

顔料が乾くのを待つ間、お茶したり話したりして。
”ガイドに連れて行かれる店では買うな。彼らへのコミッションが
含まれているから何でも高くつく。”とか”うちは工芸品を商売している、
スカーフなんかはマージンが少なくて商売としてうまみがない”とか。

そしてできあがったパピルスのヒエログリフは
絵の具がにじんでいて線もみみずのようで
「アーティスト」のものでないのは明らかだったけど
せっかくの好意なのでもらっていくことにした。

そんなこんなで「ノービジネス」もたまにはあるんだな、
と思った日。

写真は本文とは関係なく、エドフの神殿の壁画より。

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