元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

最後に勝つ

2007-03-06 22:43:33 | 健康
6年間過ごしたバレー部の教訓の最後に、「どんなチームに対しても最後に2点勝つ」
 、、という言葉がありました。
例えトータルで負けても、最後に力を出し切れ!という教えでしょうか。
1点ではないところに執着心を感じさせられます。
簡単に諦めるな、、という事ですね。
そんな言葉をふと思い出したのは 84歳のMさんのパーソナルトレーニングを終えた帰り道。

最近の、お伺いしてまず最初のMさんの言葉は…
「治せるもんなら、治してくれ…治してくれたら、何でもするわ…
まあ、これ治らんね。
死ぬ前いうのは こんなもんですわ。」
Mさんは 内科的にも、整形外科的にも 治療中の疾患はありません。
去年の秋には 外へ出て、散歩も往復約30分、手をつないで歩くことができました。
それから冬の間、身体の中に何か変化が起きたとしたら、筋肉の減少・筋力低下と心肺持久力の低下…でしょう。
「冬の間は 外には出ない」=運動量の低下
Mさんのお宅には 1週間に夜も含めて、4人のヘルパーさんが来られます。
「あれして、これして…」と、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩く、全ての日常動作も手伝ってもらいます。
週に1度、私が訪問して、徒手抵抗で筋力運動を行います。
まだまだ、十分に身体の中にはチカラが備わっているのに…。
しかし筋肉の痩せ方は 冬の間で顕著になり、背中は 丸くなって肋骨と骨盤が接近するほどになってきました。
足も 効き足でない右足は 使わないため、内反(足の裏が内側に向く)してきました、ますます足に踏ん張りが利きません。
現在は 身体の位置を変える時に「いたたぁ~」と、接近している肋骨下部の痛みを訴えられます。
しかし、安静時痛は ありません。
「もうすぐ春が来るのに歩いて外に行けるやろか…」
と言うMさんの言葉に 私も なんとかしよう!!という気持ちが湧いてきました。

起き上がり動作で…
「丹田にチカラをしっかり入れて!ずっとチカラを入れておいてくださいよ~」
これで、体幹のインナーマッスル(お腹や背中の深層の筋肉)が働き、肋骨や骨盤を支え、接近することを防ぎます。
「私を手すりだと思って、出来るだけ自分の力を出してください!」
私は しっかりと踏ん張るのみ。
「痛くない…」とMさん。
その代わり、自分の力を振り絞るので、ただ寝た位置から座る位置まで来るだけで、息をハアハア弾ませるほどです。
Mさんにとっては これが筋力運動であり、有酸素運動にもなります。
トレーニングとは 身体に抵抗を加えると言うことです。
通常、衰えていく体力に対して、今現在の自分を超えることになります。
ベッドに、ジッと寝転び、人に助けてもらう方が らくは らくです。
でもね…益々衰えます。
しんどいですけどね…
だれかに助けてもらいたくなりますけどね…
筋肉の衰えに対して、筋肉を増やす薬もなく、助けを借りることで、自分の力は半減してしまうのです。
自分が動く意志、今の自分を超えるという向上心を持って、、
自分とある程度、戦わなければいけないのです。
・・・・・そんな大した事ではないですけどね…
でも…動けなくなっていくMさんを見ていると、これも勝負かな…
と思い、ふと昔の教訓を思い出しました。
ついでに…「平素は乙女であり、コート内では猛虎たれ」というのも思い出し、逆瀬川の橋の上で、ププッと噴出しそうになりました。
今は 家庭内では猛虎かな!?!?


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