元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

あかんサイン

2014-02-16 23:08:49 | 健康
お正月休み明けぐらいから、肩が痛いというYさん。
肩の具合を見せていただくと、そう悪い状態ではないので、年末年始の運動不足が原因ではないかとの話をして、“肩甲骨”を動かすエクササイズをお勧めしました。

数週間後、予想外に改善していない。
「この時に痛いの!」と腕を挙げながら言うので、

「痛い動きはしてはいけないよ。 ”肩甲骨”の運動はしてね。」 


また数週間後・・・
「この間、体操してもらったときは良かったんだけどね、まだこうしたら(腕を挙げたら)痛いのよ。」

「だから、腕を挙げたら“ダメ!”ですよ。」
と、強ぉ~く言うと・・・

「運動しなあかんと思って、毎日バンザイしてました。」

「あかん!! 腕を挙げたらアカンのです!!」

これだけ言うたら、もう腕を挙げないかな~?!

腕を挙げるとき、決まった角度で痛みが発生することがあります。
これをペインフルアークサインと言います。
下から腕を挙げて60度から120度の間で痛みが出ると、肩関節の筋肉の腱や関節包を痛めている可能性が高いのです。
ペインフルアークサイン








原因の初期段階として、姿勢が悪く背中、肩を丸~くしていると、肩関節を構成する上腕骨と肩甲骨と鎖骨の位置が悪くなって、それらを連結している筋肉が硬くなったり、圧迫されたりします。
次の段階で、圧迫された筋肉の腱の部分が炎症を起こします。
炎症を起こしているのに痛みが出る角度に動かすと、さらに圧迫が加わって、炎症を強くし、腫れて、関節内がさらに狭くなり動きが悪くなります。

こんな悪循環で肩の動きが悪くなり、症状が悪化して腕が挙がらなくなります。 
こんなふうに・・・
拘縮肩101912







肩が痛いな~と思ったときは
まず姿勢に気をつけましょう。(姿勢が悪くなるのは 腹筋など体幹の筋力不足です。体幹の筋トレも!)
運動は 腕を下げたまま、肩甲骨を引き上げる&“ゆっくりと”引き下げる。肩甲骨を背骨側に引き寄せる&外側に開く・・・というような肩甲骨の運動をお勧めします。
バンザイをして肩が痛い場合は バンザイをしたら“アカン!”と体が言っているのです。
肩の痛みが長引いている人は あかんサインにご注意を。
そして、悪化しないうちに専門家にご相談ください。


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