カセキサイで、とTVのアナウンサーが言う。
わたしの耳がそれを拾い、反射的に「化石祭」と変換する。
いや、そんなはずはないか、と見たら、
事故のトラックが「過積載」だったというニュースだ。
その画面をぼんやり眺めながら、
どこかでおこなわれている「化石祭」のことを考える。
いったいどんなお祭りなのか。
ギリシアの遺跡のような乾いた白っぽい風景が浮かぶ。
サンサーンスの「動物の謝肉祭」第12曲。
木琴の奏でる軽快なメロディにのって、
アンモナイトや三葉虫や骨だけの恐竜がからころ踊っているらしい。
プロフィール
-
- 自己紹介
- 閑で猫な作家です