雨がたくさん降り、空き地には大きな水たまりがいくつもできた。
電車は半日止まっていた模様。 出かける予定がなくてよかった。
昨夜の雨は猛烈などしゃ降りで、川の水音もごうごうと大きかったし、わたしはイヤホンをしてDVDを観ていたので、階下の物音に気づかなかった。
さんちゃんがあわてたように階段を駆け上がってきたので、あれ?と思ったら、吹き抜けの手すりの上にクレと真鈴が並んで下を見おろしている。
ライトを向けると、床には泥の足跡が点々と。
また来たかアナグマ。
押し入れに立てこもられると困るので、あまりビックリさせない程度に、とんとん、と軽く床を踏み鳴らして警告してやると、もうすっかり見慣れた奴が奥からするすると出てきて、まっすぐ猫ドアから出ていった。
入るだけでなく出るほうも上達したらしい。
この子はアナグマとしては小柄なほうかもしれないが、見た目には猫ドアの幅(約14cm)よりかなり大きい。
通れるとはぜったい思えない。
それが「しゅるりしゅぽっ!」と吸い込まれるようになめらかに通過するところは、ちょっとしたマジックだ。
動画でお見せできないのが残念。
しかし、昨夜はそこで終わらなかった。
深夜。周囲で何かばたばた動く気配がして目が覚めたら、すぐそばでカチャカチャと怪しい足音が。
暗がりにぼやっと白っぽいものが見える。
獣くさいというか、濡れた犬みたいなニオイがする。
近い近い。
手を出したら確実にさわれる距離。
階下でキャットフードを食べつくし、台所は閉まっているので、こっちへ探しにきたらしい。
そういえば前に机の下で捕獲したとき、猫餌でおびき寄せたんだっけ。
あれで「2階=ゴハンあった」と覚えちゃったかなあ。
アナグマが寝ている人間を襲うことはないと思うけど、ここであわてちゃいかんと冷静に考え(…というより、眠くて機敏な行動ができないので)、奴から遠いほうの手で布団をパン!と叩いたら、「ガシャガシャッ」と床に爪立てて逃げた。
と思ったら、すぐ止まる。
敷居のところで止まって様子をみている。
パン!ともう一度叩くと、「ガシャガシャッ」とまたちょっとだけ逃げる。
「こーら、そこで止まんないのッ!」パンパン!
と、下まで追い返し、「しゅるりしゅぽっ」と出ていく姿をしっかり確認した。
いや、それがまだ終わらないんですよ。
5分たつと、また猫ドアにやってくる。追い払う。
10分たつと、またやってくる。追い払う。
これは、しつこいとか、なれなれしいとか、あつかましいとか、そういう問題ではなくて、たぶん、忘れちゃうんでしょうね。
なんだかわかんないけど、おこられた。
なんだかわかんないけど、いちおう逃げた。
だいじょぶだった。
ふう。
と、そこでリセットされてしまう。
おいしいものがあった、という記憶だけはリセットされず残っている。
そんな感じ。
(というのは単なる「印象」です。根拠はありません)
いつまでもつきあっていられないので、雨戸を閉めた。
最初、猫ドアの幅だけ閉めて、それで大丈夫だろうと思ったら、やすやすと突破されてしまったので(アナグマは引き戸も開けられるということがわかった!)1枚フルに閉めて、内側にはストーブの薪入れをバリケードとして置き、それでようやく眠ることができた。
その間、ずうっと雨は休みなく降りつづいていた。
こんな夜は、猫はだいたい寝ているものだけれど、アナグマが出たり入ったりするせいで、猫も何やら興奮してかわるがわる出たり入ったりを繰り返すので、2階の猫ドアがぱこんぱこん鳴りっぱなし。
そのたびにびっちょびちょになって帰ってくる猫を、いちいち拭いてやらねばならないし。
これはもう、猫ドアの場所そのものを変えるとか、根本的な対策を考えないとだめですね。
さもないと毎晩寝不足です。
アケビの花。これはミツバアケビ。
ふつうは高い木の枝にからんでいて、見えても遠すぎる。
このつるは、たまたまからんだ枝が枯れてぽっきり折れてしまい、手の届くところまでずり落ちてきた。
左が雌花。右の葡萄のように房になっているのが雄花。
実になるまで観察できるかな。どうかな。
コナラの新芽の、銀色のうぶ毛。
いまだけ見つかる美しいもの。
本日の「いいね!」
7 ways to make stress work for you
ストレスを緩和する7つの方法
脳が疲れてくると、ものごとのポジティブな面が見えにくくなる。
つまり、ネガティブ思考に陥りやすい人というのは、よく脳を使う人だ。
酷使されてオーバーヒートした脳味噌はクールダウンしてやる必要がある。
TVはやめて散歩をして、ごはんは抜かさずきちんと食べ、夜は寝ましょう。
(…ざっくりまとめすぎた?)