一番遅い山桜が満開をむかえるころ、先に咲いた花は散り始めた。
花びらにつづいて、赤いがくの部分が落ちる。
外でころがった猫が毛にくっつけて持ち込むので、お掃除はいくらしてもきりがない。
花桃。
畑の隅の常連さん。キンポウゲ属キツネノボタン。
キンポウゲという植物名は、ヒナゲシ、ニワトコ、ハシバミ、などと並んで、西洋の童話を読んで育った人にはおなじみかもしれない。
おなじみといいつつ、その実態はよくわからない。
わからないなりに想像して読む閑猫ちゃん(9歳)の頭ん中では、直径5cmくらいの花がぽんぽんと咲いていたらしい。
名前の似たキンセンカと混ざったかな。
ほんとうはどんな花なのだろう。
キンポウゲはバターカップの、ヒナゲシはデイジーの和訳だろうと見当はつくけれど、バターカップもデイジーも、そう呼ばれる植物は何種もあり、はっきりこれと特定しにくい。
いずれにしても想像よりずっと小さいことは確か。
(ちなみに、ニワトコとハシバミは日本にもあるけれど、西洋のものとは別種だそうです)
で、日本のキンポウゲの一種キツネノボタン。
狐の、牡丹? ボタン?
この花から牡丹はどうも連想しにくいけれど、ボタンであるなら洋服が普及してからついた名前ということになるから、やっぱり牡丹のほうか。
乾いた場所よりも畑や湿った水辺のほうが機嫌が良い。
ニスを塗って仕上げたようなつやつやの花びらがまぶしい。
花のあとに緑色の大粒の金平糖みたいな実ができる。
有毒なので家畜は食べない。と図鑑にはあるけれど、畑の囲いの外では見かけたことがないから、鹿は食べるかもしれない。
人間の一般常識は、鹿にはまったく通用しないとあきらめたほうがよさそう。
そして今年もヒメハギ。
スミレ、ハルリンドウ、キランソウ、アジュガ、そしてヒメハギと、草丈の低い青や紫系の花は残っている。
タンポポなど黄色系が激減した分、相対的に増えているように見える。
畑の鹿除けにグリーンのネットを張ったらそれも食われたという話を聞いたけど、紫にしたらどうでしょうか。
春に赤い葉っぱ。
本日の(招かれざる)ゲスト。
また来た、ジャッキー・タン。
ライトを向けたので、おめめが「ぴかりん」と。
全体に黒っぽいキジトラで、白い部分がない。
タンというのは、尻尾が中途半端に短い(15センチくらい?)から。
本日のにゃんズ。
さんちゃんの、このポーズ。
何を「構えて」いるかというと…
近くの車の下にこれがいるのだ。
いま「くんれんちゅう」なんだよ!
本日の「いいね!」
ポーランドの人、なのかな。
「オプティカル・イリュージョン」というらしいです。
こっちはメモ。
Into the woods: how one man survived alone in the wilderness for 27 years
ある森の「隠者」の真相
「借り暮らし」と思えばちょっと許せそうな気もするけど、あいにく現実の人間なので、そうはいかない。
「隠者」なんて言葉が出てくるのも、場所がたまたま「メインの森」だったからで、都会の公園で同じことをしてたら、ただのホームレスだ。
そもそもソローは隠者でも世捨て人でもないので(「道楽者」と言われちゃ身もふたもないけど! 分類するなら「体験型」でしょうか)、いちいち引き合いに出すのはやめてほしいなあ。
この人、盗みに入ったら、せめて何か代わりに置いてくるとかすればよかったのにね。
栗でも、きのこでも。
あるいは詩の一篇でも。