
咲き誇るヒガンバナ。
これは開いたばかりの花。日がたつと花びらがくるっと反り返ってくる。
春の七草は「摘んで食べられるもの」という条件で選ばれているし、それがそのままならわしとして伝承されているけれど、秋の七草のほうはもっぱら観賞用なので、何が正しいということはない。好みで選んでいいのだ。
奈良時代の七草にはヒガンバナが入っていない。
入っていないからといって、当時ヒガンバナがなかったとは言い切れない。渡来してまだ日が浅く、珍しすぎた可能性もあると思う。
山上憶良さん(でしたっけ?)はヒガンバナがお好きじゃなかっただけかもしれない。わたしだったら葛の花は入れないな。
現代の日本で選べば、外来種がもっとたくさん入ってきて、奈良時代とはまた違った趣になるでしょう。

この花に限って、背景は思いっきり暗くしたほうが似合うなあ。

茎の色がきれい。

白いのもきれい。
いつもたいていお彼岸の前には咲きそろうのに、今年の彼岸花たちは例年より10日ほども遅くて、いまがちょうど見ごろ。
そして金木犀も遅く、しかも花がとても少ない! 探さないと見つからないくらい、ぱらぱらとしか咲いていなくて、それでも秋の空気はふんわり香っている。
さてさて、10月。
「増税前のいまがチャンス!」みたいな広告をいやというほど見せられたせいで、いつも晩秋からクリスマス前に恒例となっている「お買い物熱」が、今年は前倒しでやってきてしまい、なんとなくそわそわと落ち着かない。
このあいだホームセンターのレジに並んでいたら、前の前の人が、単3乾電池を200個ぐらいと、洋酒その他を買っていて、相当重そうだったけど、買いだめするのに適したものをちゃんと考えたんだなと、ちょっと感心する。
だけど、充電式のものも多くなってきた昨今、単3をそんなに使うって何なのだろうか。生モノじゃないとはいえ、あんまり長く置いとくと劣化すると思いますが。
その人は携帯電話でずーっと誰かと話し込んでいて、すべて手まねで会計をすませて去って行った。レジの人もじつに慣れたもので、それにも感心する。携帯対応の手話みたいなものがすでに確立しているらしい。
郵便料金が上がるので、郵便局に1円と2円の切手を買いに行った。
1円切手のデザインが変わるかなあと期待していたら、変わっていなかったので、ちょっとがっかり。
「日本の郵便制度の父」前島密さんの肖像なので、他の切手はデザインが変わっても、これだけは変わらないんだそうです。
変わらぬものがあるというのはわるくない。だけどこれ、単独で使う切手ではないでしょう。最近のシールみたいな可愛らしい切手と合わせて貼ると、どう見ても不釣り合いで美しくない。そこが問題。
増税前に何か買うということを考える前に、旧料金の切手を計画的に使い切っておくべきだったのだ。
いつも、大事なことには、あとから気がつく閑猫。
そういえば、子どもの頃に、「あとから気がつく×××」というはやし言葉があった。子ども同士で言うのではなく、たぶん父母か祖母が口にしていたのだが、「×××」のところが思い出せない。「カンタロウ」とか「長十郎」みたいな人の名前だったような気がするけれど。

銅葉フジバカマ。ユーパトリウム、じゃないや、アゲラティナ?(分類ややこしいなー)
かなり大きくなってから移植したので心配だったけれど、台風の風にも負けず、4株ともきれいに咲いた。

ますますワイルドな感じになっていくビデンス。そのへんの野菊よりも野草っぽい。
ハルディンさんいわく「株のまとまりがよく、花付き抜群」って、ぜんぜんそうならないんだけど、何がいけないの?

シソの花も、小さいけれど意外と蜜があるらしい。

シーディーグモ(と勝手に命名)。
大きさも、きれいに整った網目も、CDそっくり。

お隣からいただいた大きい栗です。初物。
本日の「?」

Mのおみやげ。

じつは光る!(笑)
というか、ピカピカピカピカ点滅する忙しいクラゲです。
さわった感触がぺたあ~っとして妙にリアル。
こういうのがいっぱいいるところへ行ってきたらしい。