韓国のP&Mという出版社からハングル版が出ました。
(表紙の文字がなんとなく「トマト ポトス」というふうに見えるのは
気のせいでしょうか…)
右は日本語版『りんごのおじさん』(ハッピーオウル社 2008年)。
モデルの「おじさん」は、無農薬農業の指導に招かれて
韓国にも何度か行かれているそうで、ちょうどよかったです。
雨の午後。
古い子ども用のピアノ曲集をひっぱりだし、
片っ端から弾いてみる。
一番古い本が、ええと、昭和27年。
え? 生まれる前ですよ、もちろん(笑)。
さすがにすっかり変色して、背表紙もはがれ、
うっかりめくるとぼろぼろ崩れそうだ。
誰かのお古、のお古、のお古をもらったらしい。
「ABCの歌」から始まって、最後が「紡ぎ歌」。
とんてんとんてんと弾く左手が懐かしい。
うちにはオルガンしかなかった。
母はたいして弾けなかったが、
合唱をやっていて楽譜は読めたので、
赤、黄、緑と、色つきの音符でドレミを教わった。
一見同じように鍵盤が並んではいるものの、
オルガンはピアノとはまったく違う楽器だ。
ピアノ曲を弾いてもきれいには聴こえないのだが、
「紡ぎ歌」だけは足踏みオルガンでもそれなりに似合い、
ぶかぶかした音が面白かったのでよく覚えている。
別の本で「人形の夢と目覚め」をみつける。
あ、これもすごく懐かしい。
近所に習っている子が何人かいたから聴きおぼえたのだろう。
大きな真っ黒いピアノの上には、大きなメトロノームと、
なぜか必ずフランス人形も置いてあるのだった。
「エリーゼのために」や「乙女の祈り」を弾けるのは
もうすこし年上のお姉さんたちで、おもてで遊んでいると、
どこかの家の窓から聴こえてきたりした。
そういう、具体的なタイトルがついていて、
お話を読むように「読める」曲が好きだったと思う。
ガボットとかメヌエットとかいう古典舞曲は、
どうにもイメージが湧かなくてつまらなかった。
そうか!とわかったのは、ずうっとあとになってから…
たぶん映画「仮面の男」の宮廷舞踏会のシーンを観てから。
華やかな重たいドレスのすそが、音楽に合わせて
いっせいにくるりと回る、あの感じ…。
人見知りするたちだったので、楽器に限らず、
習いに行くと、その緊張感だけでいっぱいになってしまい、
楽しかったという記憶があまりない。
習わなければ上達しないけれど、いまはこれで楽しい。
いつまでたっても初級用の曲ばかりほろほろ弾いている。
三つ四つの音の組み合わせから、こんな響きがうまれるのかと、
万華鏡をのぞくような驚きで、それを聴く。
シューマンのユーゲントアルバムをつまみ弾きして、
湯山さんの「甘納豆」にたどりついたところで、
ちょうどお茶の時間になりました。
古い子ども用のピアノ曲集をひっぱりだし、
片っ端から弾いてみる。
一番古い本が、ええと、昭和27年。
え? 生まれる前ですよ、もちろん(笑)。
さすがにすっかり変色して、背表紙もはがれ、
うっかりめくるとぼろぼろ崩れそうだ。
誰かのお古、のお古、のお古をもらったらしい。
「ABCの歌」から始まって、最後が「紡ぎ歌」。
とんてんとんてんと弾く左手が懐かしい。
うちにはオルガンしかなかった。
母はたいして弾けなかったが、
合唱をやっていて楽譜は読めたので、
赤、黄、緑と、色つきの音符でドレミを教わった。
一見同じように鍵盤が並んではいるものの、
オルガンはピアノとはまったく違う楽器だ。
ピアノ曲を弾いてもきれいには聴こえないのだが、
「紡ぎ歌」だけは足踏みオルガンでもそれなりに似合い、
ぶかぶかした音が面白かったのでよく覚えている。
別の本で「人形の夢と目覚め」をみつける。
あ、これもすごく懐かしい。
近所に習っている子が何人かいたから聴きおぼえたのだろう。
大きな真っ黒いピアノの上には、大きなメトロノームと、
なぜか必ずフランス人形も置いてあるのだった。
「エリーゼのために」や「乙女の祈り」を弾けるのは
もうすこし年上のお姉さんたちで、おもてで遊んでいると、
どこかの家の窓から聴こえてきたりした。
そういう、具体的なタイトルがついていて、
お話を読むように「読める」曲が好きだったと思う。
ガボットとかメヌエットとかいう古典舞曲は、
どうにもイメージが湧かなくてつまらなかった。
そうか!とわかったのは、ずうっとあとになってから…
たぶん映画「仮面の男」の宮廷舞踏会のシーンを観てから。
華やかな重たいドレスのすそが、音楽に合わせて
いっせいにくるりと回る、あの感じ…。
人見知りするたちだったので、楽器に限らず、
習いに行くと、その緊張感だけでいっぱいになってしまい、
楽しかったという記憶があまりない。
習わなければ上達しないけれど、いまはこれで楽しい。
いつまでたっても初級用の曲ばかりほろほろ弾いている。
三つ四つの音の組み合わせから、こんな響きがうまれるのかと、
万華鏡をのぞくような驚きで、それを聴く。
シューマンのユーゲントアルバムをつまみ弾きして、
湯山さんの「甘納豆」にたどりついたところで、
ちょうどお茶の時間になりました。
薬のコマーシャルで
「耳鳴りに・ナリピタン」とか言っていた。
いまどきそんなネーミングが本当にあるのかと驚く。
液晶プラズマ薄型デジタル等々…に次いで
「3D」の開発が進んでいるそうだ。
製薬会社がスポンサーをやっている限り、
そういうTVは欲しくならない。
飛び出す殺虫剤のコマーシャルというのは
絶対に見たくないものの一つ。
(新型インフルエンザの話題も早く終わってほしい。
ニュース映像の注射針もなるべく見たくないのです)
「耳鳴りに・ナリピタン」とか言っていた。
いまどきそんなネーミングが本当にあるのかと驚く。
液晶プラズマ薄型デジタル等々…に次いで
「3D」の開発が進んでいるそうだ。
製薬会社がスポンサーをやっている限り、
そういうTVは欲しくならない。
飛び出す殺虫剤のコマーシャルというのは
絶対に見たくないものの一つ。
(新型インフルエンザの話題も早く終わってほしい。
ニュース映像の注射針もなるべく見たくないのです)
「けんちん汁の『けんちん』って何?」
夕食時に、Mに聞かれた。
「それ、前にも聞かれたよね?」
「かもしれない」
「調べて答えたよね?」
「のような気もする」
「なんだっけ?」
「…なんだっけね」
そもそも「けんちん」とは、日本語だろうか。
あんまり日本語らしくない。
けんちん蒸し、という料理もあることを思い出す。
作ったことはないが、およその見当はつく。
けんちん汁とけんちん蒸しに共通するのは何だろう。
あ、豆腐、かな。
「豆腐の別名、だったかもしれない」
「…いままで考えてたの?」
「脳内サーチエンジン」
「すごい」
ちなみに、食後にちゃんと調べたら、違っていた。
由来を聞けば「はあ、なるほど」と思うが、
けんちん汁なんて年に何度も作らないので、
しばらくするとまた忘れるんである。
正しい答えが知りたい人は辞書をひいてみてください。