背負うものがあることの
有難さ
遠くへ運んでいかれるばかりの
この移り気な生命を
賛美することこそ
わが仕事
水の流れるこの大地で
僕なんかは母の温かさを感じて
色気を嗅ぎ取る仕草で
世界の陰部を
まさぐる . . . 本文を読む
永遠を象徴するモノなんて
この世にはない
いずれ
この「詩」でさえ
誰かの胃袋に吸い込まれて
じわじわと消化されて
死に絶える
明日を夢見ない若者は
少ないのだろうが
目前に死が近付く生命を
目の当たりにして
怖気付かないワカモノも居ないのではないか?
だからゲンザイ迫る今を
掴み取ることさえあたうのならば
この世界は怖るるに足らずだろう
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