ああ海
君と聞いたあの海
青い泣き声が聞こえたら
まっすぐ君へ想いを馳せよう
青さが煙る僕らの明日も
白波の上で砕ける泡沫のように
散りゆくのか?
自問する青春は、成熟とはほど遠い
それでもただ、ただ君と聞いた波の音は未来の涙と手を結ぶ
それは別れの涙か? それは喜びの涙か? 今はまだ知ることはない
それでいい それでいい
君との短く長い逢瀬は
白波と白波の調べのように他愛もない . . . 本文を読む
ここに愚劣極まれり
何とも思わず通り過ぎる不感症の際限ない愚かさよ
繊細な在り方の成れの果ては
この世を憂う隠れた紳士
その不感症と
その繊細症とを
取り結ぶ我を思う
私は傍観者になりたくない
傍観者とは実は最も狡い、暴漢者ではないのかと。
理解されない真っ直ぐさと
理解されやすい安直さと
その雲泥の差をなくしていくのが
私に課された仕事だと。 . . . 本文を読む