水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

妄想クライマー

2016年09月14日 23時27分40秒 | 詩編
 僕は拒んだ
 未来へアクセスすることを
 現在の原罪を粋がって背負うことに躍起になって

 僕はどうしようもない
 クライマー
 この塞がれた暗い間で
 おいおいと
 泣くことしかできない

 君は
 そんな僕の部屋の錠を開ける
 鍵を持っていた

 こんな妄想CRY MANでも
 助けてくれるの?
 不思議でしかないけど

 電脳の世界の断崖だけを
 来る日も来る日も
 登り続けたことだって
 靴紐幾度も結び直しては
 今日というこの日まで自分一人で
 やり過ごしてきた筈だったんだけれど

 君の笑顔を見たら
 自分で勝手に難しくしていたそんな事柄よりも
 もっと大切でそしてなお難しいけどきっと楽しい
 君と心と心を通い合わせるという
 夢のようなアトラクションのエントランスまで
 僕は導かれたんだ!
 
 つまりは君が
 この僕の重い扉を開け放って
 この陽も射さない暗い間の牢獄から
 あの光り輝く太陽のもとへ
 ほんとうのクライマーたるべく
 僕を眩い世界へと連れ出してくれたんだ!

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