水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

誰であろうと

2016年08月31日 22時21分59秒 | 詩編
 誰知らぬ
 欲望を胸に秘め
 人で溢れる街路をそぞろ歩くひとりの僕

 汚れ知らぬ
 ままの存在では居られなくて
 流れ出るはずの涙も流れ出なくて
 訳もなく苛立つ夜を
 何度通り抜けてきただろう?

 バカにされるような
 行いばかりしてきたわけですが
 20代も後半になり
 いい加減言い訳も利かない年頃となってきたわけです

 そんな僕は
 きっと誰であろうと思うことを
 思ったりしていて
 でも
 僕が僕であった意味を語れる人になれたりするだろうか?

 夜が夜である意味を
 厳かに語れるのと同じように……
 太陽が隠れているその瞬間も
 僕の人生にとって意義深いことだったのだと
 言えたなら

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