水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

涙に濡れる君の眼(eye)

2018年03月14日 22時48分40秒 | 詩編
ああ
君がいない
君がいないことの意味もない
君がいないことの意味もないとにべもなく笑いたい

夜は来た
期待通りに北風が吹いて
僕の前髪を揺らす
揺らすだけで涙を乾かさない

いや涙なんて流してない

君がいないから涙なんて流さない

君がいないから涙なんて流せない

僕は誰だ?

君を置き去りにして
真っ暗闇に置き去りにして
助けにも行かない

非情なままで未来へ歩く
君の行く末は案じている
だからこそ僕は振り返らない

君のためを思えばこそ、なんて言ったら格好はいいかな?
でも僕にはそんな余裕はない
ただ自分のために行かないといけないだけ
ただ自分のために君を無碍にしなくちゃならないだけ

ただそれぞれの道
君も僕も歩き続けるだけ

愛の傷を負わせてしまった
僕はその事実を忘れずに行こう

愛の傷を君は僕につけていい
それは僕にとっては永遠の哀しみという喜び

君に逢えたという紛れもない事実が
僕に未来を追いかける勇気をくれる

君の涙の重みを
僕は喜んで背負おう!
だからいつでも渡してくれ
決して躊躇わずに…
遠く離れていても
いつかこの永い道のりの果て
思いも寄らない再会が待っているはずだから

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