水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

ああ、かくも儚く夜の遊戯に溺れては

2017年02月17日 02時37分35秒 | 詩編
 さあさて安易に語るまじ
 ときおり見せる君のウィンクが
 数多の欲望撃ち抜いて
 危うい旋律奏でます

 野蛮な思想は
 闇夜に紛れて
 独りの部屋で
 跳ねて踊り狂っています

 黒の時刻を乗りこなすように
 世界の全貌を暴き出す君の性が
 今宵も好き勝手に乱舞しています

 普通とは何か
 の問いも真夜中の裏庭の焼却炉へ
 放り込んで
 泣き顔見せないように
 うろつく君の
 悲しい情動に
 寄り添うように
 僕も
 古の諺を片手に提げて
 遊んでいます
 夜のしじまに

 多分、たき火は
 あと5分で消える
 逆らうことの許されぬ
 精神の円形の小川に
 身を投げうつ僕の
 豪気を褒めちぎって

 理解の輪っかが
 自在にうねる
 この夜に

コメントを投稿