水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

小説や作品の構造を堅固なものにするために作家が当然していること

2017年03月05日 20時38分59秒 | 一日一句
予め決められた世界観のなかで、意外性を担保する。

何でもない主題について、恰もそれが重要であるかのように延々と冗長に語り続ける。

作品の書き手が、主人公を取り巻く枠となる環境は疑わず、それでも必要に応じてそれを軽妙に取り払う術を修得すると、文章の骨格は逆説的に丈夫になり、且つ文体は流麗なものになり、内容もなお意味深さに満ちることに相成って、読み手に取って一段と読む悦楽を感じられる物語を生み出せる可能性が、ぐっと高まるでしょう。

コメントを投稿