水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

世界の囁く声がするから

2016年09月01日 17時19分44秒 | 詩編
 光っている孤独の貝
 茹だっている夏の解

 大体、期待など淡いもので
 真っ当な間違いなんてもんで
 埋め合わせが利くようなもんでもない

 僕らの夢現の物語ほど
 くだらなく気高いものなどない
 そんなバカ話を実現させようと
 藻掻く君の両の目を見つめて
 それが恐怖を蹴散らすのだと
 改めて気づけた暮れかかる日のなかで

 再生するあの日の音楽と
 再来する今日の守護神と
 再誕する明日の讃美歌を
 整理する僕の生理が
 
 楽観主義を迎え入れて、むず痒そうに笑う……

 

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