水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

遠い未来の二人と和

2018年09月01日 17時21分26秒 | 詩編
不確実な未来だと
二人してゆく以外など
求めるわけがない嘘じゃない
遠い未来もその人が「あなた」であってほしいから

独りで歩くこの帰り道
君を引き留めればよかったと、後悔しても遅いのだ。
優しく胸を締め付ける君の別れのモーションが
薫りとなって漂う夕辺

いつの日か聴いた波音が
僕らの青い日々を象るフレームとなって
僕らの逢瀬は単なる遊びじゃなかったと
言い切れる未来が来ますように
後悔のない航海を続けてゆく
黄昏時も

二人が見つけた青空だって
ふわふわと漂う雲がそうなように
不確実な未来しか教えてくれない

昼間見つけられなかった貝殻の音を
いつしか二人で惜しむ夕に
終わらない話を語り合った
それがいつまでも輝くダイアモンドと真珠の時間

砂浜に残った二人の足跡を
数式の和で表したなら
どんな解が出てくるのだろう?



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