水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

楽園の都会(まち)

2018年02月24日 07時54分26秒 | 詩編
吁!
嘘を嘘と置き換えて生きてきた僕の
冴えない思いの成れの果てを想えば
最悪のシナリオを回避できるというのに……

唖々
甘い夕日の沈む向方(さき)に
かそけき理想の 音を立てて崩れるを看る!

都会の孤独が軋む冬の晩
 ロバは啼く ひと際高い声で 咽び鳴く……

ロウタリーの周る御伽の国
騒がしく光る人びとの歓声の交配や
完成を拒む太陽の光線の戯(ざ)れる束で
風の撫でる高楼群(ビル)の玉肌が映し出す僕の妄念は
朝の冷え渡る爽気の中で 
茶話に融ける……

ありふれた希望の車輪の踪を
 軽快な鍵盤(ピアノ)の音と追い掛けて(#♪¥)

 重みで沈む土瀝青(アスファルト)の響音を聴きながら 溜め息が湿らす舗道を辿って酒池へ赴く(……

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