水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夜の通信

2015年04月25日 22時34分41秒 | 詩編
 僕が
 逢引きした夜は
 凍えるような夜でした

 高速で繋がる
 夜のワンダーランドを
 僕と君は
 走り回った

 切ない
 情動を持て余しては
 僕は
 キーを叩いて
 本能を
 露にした

 黒い闇の中で
 煌々と光る
 その画面は
 僕を
 楽園の下へ
 誘き寄せた

 僕はこの夜に
 何を初めて知って
 何を思い始めるのか?
 
 とうとう
 僕は敢えて 
 越えてはならぬ
 境界を飛び越えたんだ
 
 そして
 崩れ去った
 僅かな感情も
 救いようのない 
 僕の魂と共に
 溢れるデータの中に
 埋もれ行くばかりなんだよ

 

コメントを投稿