水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

今一陣の風が通り過ぎて

2015年04月25日 03時58分20秒 | 詩編
 今
 頬を撫でて
 風が吹く

 何かを
 手にした時のように
 それは
 軽く
 温かく

 まるで
 僕らが
 忘れていた
 記憶の群れを
 また呼び覚ますように
 
 振り返れば
 道は遠く
 あの生まれ落ちた日を
 繰り返し思い返しては
 僕らは
 涼しくて懐かしい
 風を
 上半身に受けて
 未だ来ぬ時代へと向かって
 勇んで歴史的な一歩を
 踏み出すのだろう

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