水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

今の世界の問題点を論うティータイム

2016年09月22日 10時33分10秒 | ぽつり一言
 <対立軸の設定に関する諸問題>
 
 本来、何かしらの問題を解決するために設定されるのが対立軸なのだが(西洋は特にその実用性を声高に主張してきたが)、現代の日本におけるある人々の対立というのは、そう言った生産的な意味合いはほぼなく、対立することが目的化されてしまっている気がする。つまり、本人たちが対立したくて対立している、としか言えないようなものとなってしまっているのではないだろうか。
 
 <環境に感謝すべき>

 ある特定の民族とか国家が、他国に対して、自国に感謝の念を抱かせるように強いるという所業は、倫理的な視点に依って立つとすると、非常にセンスの無い行為であることは確かである。世界中のいかなる国民も、今置かれている環境に対して感謝すべきであって、それをある誰々某という国家のお陰だとか言い始めると、余計に面倒なことになりやすい。ある国家が、どれだけ努力をして、他のある国家を救ったのかは知らないが、どういう恩を売っているか如何に由らず、恩着せがましく対応するのは止めておいたほうがいい。
 そういうところで、わが国特有の主語を喪失する精神性を活かしていくべきである。
 現代に生きる私たちにとってみれば、今私たちが生かされているこの状況は不確定で予測不能な、どんな出来事も偶発性の高い歴史という大河の自由奔放な流れの中で、たまたま与えられている類のものである、と思える位の気品ある「受動性」を抱くことが極めて重要になってくるのではないだろうか。良い意味で、責任の所在を曖昧にしておくというか、特定の個人にすべての勲功を賜与しない態度を保持することの大切さというか。
 つまりは、主語の不在こそ、どの民族にとっても都合の良い論理型となり得ると言えないだろうか。



コメントを投稿