水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夜Ⅰ

2014年12月01日 22時20分32秒 | 詩編

 夜が驚く
 夜鴉の啼く声がする
 日々の扉を開け放って
 静かな夢遊を体験する
 閉じた夜の空間のなかで

 たった今浮かび上がった
 日々の妄想が
 僕の額を伝って
 枕へ流れ落ちる
 それは絶対零度以下である

 緊張をさせてはいけないね
 夜風に震える君を抱いては
 何気ない囁きに耳を澄ます
 扉を閉めたら何が消えよう?
 躓きの果てに何時かの物語を思い出す

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