水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

物事の把握の仕方

2014年12月16日 17時01分25秒 | 詩編
 物事のある側面だけを
 見つめているのは
 危なっかしい

 物事両面を
 見つめることができなければ
 立体的な思想など
 構築できるはずもない

 もう一方の道を
 考慮に入れてこそ
 ある一方の道の上を
 有意義に
 進むことができるのだろう。

 人間の身体の構造は
 おおよそ対称的になっている
 ふたつの世界観を行き来することを
 理想とする身体の仕組みになっている
 だから一方向だけの行動など奨励されない

 一方へ傾けば
 今度は
 逆へ傾く
 そういう移ろいに身を任せることの
 繰り返しが人生であって
 偏りを
 そのままにするのが
 全うな生き方ではないことは確かだ。

 歩くことを例にとっても、分かるだろう。
 左足を前に出したら、当然、右足も続けて前に出さなければいけない。
 左足だけを出して前に進むことは、大層不合理で、かつ不可能に近い。

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