光る水面

光る水面
光る水面を追いかけて行こう
それは　緩やかな傾斜の側の
田んぼ
きらきらと　水面が輝いている
光る水面

光る水面
きらきらと
光る水面が
その場所を広げて行く　光る水面

光る水面

その　光る水面に想像（おもい）が駆ける

時代を超えて　心が過ぎる（よぎる）

その水面
それらはゆったりと弧を描いて
広がり染み渡っていく
光る水面　を駆け抜けていこう
風に
奪われる
その光る水面の
波が
心をかすかに
そよがせる

光る水面は
広がっていく
緩やかな
曲線を描くように
少年が駆けるように
駆け過ぎていく様に
ゆるやかに
ゆるやかに
広がっていく

光る水面
ゆるやかに
光る水面は広がっていく
光る水面は
いつの時代もそこにあった
時代は光る水面の事を心に留めた
時代はいつも嫉妬した
光る水面を
いつも
心に感じ
光る水面が
頼りになる
若い逞しい男の
壮麗な肉体を映し出した。

時代は
光る水面を駆け抜けた。
耕された　心を
象るように　光る水面はそこにあった

光る水面はいつの時代も
光る水面
光る水面はそこにあった。
光る水面はそこにあった
光る水面に時代は寄った。
その　光る　そよぐ
光る水面
光る水面に世界はその姿を映した。

光る水面の上を時に私は目配せした。

光る水面
光る水面が
いつも
私の傍にあり
静かに水を湛えている
光る水面
光る水面と共に
私は
人生を疾走し
光る水面の　想像に
ぼんやりと眠り　想像し
ゆるやかに眠りこけていた。

光る水面と共にある人生と
光る水面
光る水面
光る水面
野に
さわやかに
輝いていた
あの光る水面
光る水面
を想像しながら
あの光る水面を
追いかけて行こう

あの時代（ころ）を

この時代（ころ）を

想起しながら
光る水面に
寄り添いながら
光る水面を
光る水面
あの光る水面を
追い掛けていこう
あの光る水面を
追いかけて
これからも
あの光る水面を
追い掛けていこう