チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第38話 グループ・サウンズ

2007年02月10日 | チエちゃん
 元祖テレビっ子のチエちゃんは、アニメや映画、ドラマだけでなく、歌番組も大好きでした。
チエちゃんが小学校上学年だった昭和42年~44年にかけて、音楽の世界はグループ・サウンズブーム。

 当時、ザ・ビートルズに影響を受けた若者達がボーカルとエレキギター、ドラムで編成したバンドを結成し、人気者となっていったのです。
 人気を二分していたのは『ザ・タイガース』とショーケンがボーカルの『ザ・テンプターズ』です。
「思い出の渚」の『ザ・ワイルドワンズ』や「バラ色の雲」「亜麻色の髪の乙女」の『ヴィレッジ・シンガーズ』、「小さなスナック」の『パープルシャドウズ』、
「好きさ好きさ好きさ」の『ザ・カーナビーツ』、「バン・バン・バン」「夕陽が泣いている」の『ザ・スパーダース』、替え歌でお馴染み「ブルー・シャトー」の『ジャッキー吉川とブルーコメッツ』他にも、たくさんのグループが存在しました。

 彼らは、やはりビートルズの真似だったのでしょう、お揃いのミリタリールック(ナポレオン将軍が着ているような服装)がユニフォームでした。
 そして、これもマネだったのか、グループ名にはほとんど「ザ・○○○○」が付いて、今考えると可笑しいね。

 チエちゃんは、もちろん人気№1の『ザ・タイガース』のファンでした。
タイガースは、ジュリー(沢田研二)ボーカル、トッポ(加橋かつみ)ボーカル&ギター、サリー(現在の岸部一徳)ベース、タロー(森本太郎)ギター、ピー(瞳みのる)ドラムスの5人組です。
ザ・タイガース - goo 音楽
贔屓は、ジュリーと言いたい所ですが、天邪鬼なチエちゃんはトッポでした。
だから、好きな曲は「君だけに愛を」「モナリザの微笑み」じゃなくて、
トッポがボーカルの「花の首飾り」です。

  花咲く 娘たちは
   花咲く 野辺(のべ)で
   ひな菊の 花の首飾り
   やさしく 編んでいた
   おお 愛のしるし 花の首飾り
   私の首に かけておくれよ
   あなたの腕が からみつくように

   花摘む 娘たちは
   日暮れの 森の
   湖に浮かぶ 白鳥(しらとり)に
   姿を 変えていた
   おお 愛のしるし 花の首飾り
   私の首に かけて下さい
   はかない声で 白鳥は言った

   涙の 白鳥に
   花の 首飾り
   かけた時 嘆く白鳥は
   娘に なりました
   おお 愛のしるし 花の首飾り
   おお 愛のしるし 花の首飾り

 学校でのお友達との話題もグループサウンズのことで持ち切りです。
だれだれはジュリーファン、だれだれはショーケンファンときっちり分かれておりました。

 ところが、トッポは途中でザ・タイガースを脱退してしまうのです。
急にザ・タイガースへの興味を失ったチエちゃんは、
『ジ・オックス』の赤松愛ちゃんのファンになりました。(「ザ」じゃなくて、ちゃんと「ジ」になってるんだよ)マッシュルームカットの赤い髪で、女の子のように可愛い子でした。
「ガールフレンド」「スワンの涙」のヒット曲を持つ彼らは、コンサートで野口ヒデト・赤松愛が度々失神し、それを見ていたファンも失神するという事件で、話題に上ったグループです。
 コンサートを見ているだけで、失神するなんて、ちょっと信じられないチエちゃんでした。