チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第167話 おじいちゃんのいびき

2009年07月02日 | チエちゃん
 旅先で同部屋になった人の鼾がひどくて、「いや~、うるさくて昨夜は眠れなかったよ。」という話をよく聞きますが、私は、枕が変わり眠れないことはあっても、鼾のせいで眠れないことはないと自信を持っています。

 チエちゃんが物心ついた頃には、もうおばあちゃんと一緒の布団で寝ていましたから、その隣にはおじいちゃんも枕を並べていました。
チエちゃんは、毎夜おばあちゃんから、絵本を読んでもらったり、昔話を聞かせてもらったりしてから眠りにつくのですが、その時すでにおじいちゃんは高鼾をかいてぐっすり眠り込んでいるのです。

 大鼾をかく人ほど、寝付きが良く、誰よりも早く寝てしまうものですよね。

 ガーッ、ゴーッ、ガーッ、ゴーッ、・・・・
  ガッ、ガッ、ガ、ゴーッ、ぷぅ~
 ・・・・・・・・(しばらく、しーんとなる)
  んっ、ぱぁ~っ、
 ガーッ、ゴーッ、ガーッ、ゴーッ、・・・・

 ク、ク、ク、クッ、クーッ・・・・

 チエちゃんは、その鼾の不思議なリズムを聞きながら、いつの間にか子守唄のようになって眠りにつくのでした。
逆に、おじいちゃんの鼾がないと、なかなか寝付けなかったものです。

きっと、おばあちゃんもそうだったに違いありません。