チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

うしろ姿

2019年07月21日 | ヒロシ
ヒロシが逝って、一週間が過ぎた。仏教では初七日に当たるのだろうか。

あの日、私は、実家の母が義理があってどうしても参議院議員選挙に行きたいというので投票に連れていく予定でヒロシのハスラーを借り、ヒロシは私のリーフで病院に向かうことにしていた。
いつもは、病院に出かけるヒロシが「行ってきます」を言うのを、私は居間でワイドショーを見ながら「いってらっしゃ~い」と声をかけるだけだった。
その日は、足の壊死を起こしかけていたヒロシが慣れない車で事故など起こしはしないだろうかと、なぜか気になって急いで玄関へ行くと、ヒロシが出てゆくうしろ姿が見えた。
私は、「これがヒロシを見る最後になるなんて、そんなこと、あるなずないよね。」
とちらりと思った。
ところが、それがヒロシを見た最後になってしまった。
私は、今もヒロシのうしろ姿を鮮明に覚えている。
別れとは、こんなものなのかもしれない。

混乱の時、いつも私はブログにさらけ出すことで、自分を保ってきたように思います。おそらく今回も、ここに書くことで、なんとか今の状態を乗り切ろうと思っているはずです。
皆さまのお悔やみのお言葉、本当にありがとうございます。
お一人ずつ御礼を述べるゆとりが私にはまだありません。
申し訳ありませんが、しばらくの間、コメント欄を閉じさせてください。


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