チエちゃん家と村道の間にある土手の中腹には、掘りっこ(用水路)がありました。
これは、農業用の用水路で、冬期間は水を堰き止めるため干上がっていますが、春から秋にかけては、とうとうと流れていました。
毎年、秋になると、掘りっこの側面に用いられた朽ちかけた板や杭に、茶色のきのこが出たのです。
「おりみき」と呼ばれるこのきのこをチエちゃん家では、たいそう楽しみにしていました。
なにしろ、山へきのこ採りに出かけなくとも、自宅近くで手に入れることができたのですから・・・
秋の長雨が続いた後に、ニョッキリと生え揃ったおりみきを、例の如くチエちゃんはおばあちゃんといっしょに採ったものでした。、
そうして、その日の夕食は、早速きのこ汁となるのでした。
大根、にんじん、白菜、秋茄子、ねぎなどの季節の野菜と煮込み、しょうゆ味の汁に仕立てます。
「おりみき」は、なめこが大きく開いた状態に似ており、汁に入れると、少しぬめりがありました。秋茄子との相性はバツグンで、汁物にするのが一番美味しくいただけるようです。
里芋や肉、豆腐、こんにゃくを入れて、いも煮風にしてもよいのですが、私は、きのこ本来の味が損なわれるような気がしています。
あれは、チエちゃんがいくつの時だったのでしょうか?
この用水路が改修されることになったのです。
朽ちた板・杭を取り払い、コンクリートを流し込み、チエちゃん家へと登る坂道の下には土管が埋め込まれました。
その年の秋以降、おりみきは二度とその姿を現すことはありませんでした。
私たちは、利便性や安全性を求めるあまりに突き進み、失ってしまった物の大切さに気づいた時には、二度とそれを手に入れることのできないことに愕然とし、己の愚かさを思い知らされるようです。
これは、農業用の用水路で、冬期間は水を堰き止めるため干上がっていますが、春から秋にかけては、とうとうと流れていました。
毎年、秋になると、掘りっこの側面に用いられた朽ちかけた板や杭に、茶色のきのこが出たのです。
「おりみき」と呼ばれるこのきのこをチエちゃん家では、たいそう楽しみにしていました。
なにしろ、山へきのこ採りに出かけなくとも、自宅近くで手に入れることができたのですから・・・
秋の長雨が続いた後に、ニョッキリと生え揃ったおりみきを、例の如くチエちゃんはおばあちゃんといっしょに採ったものでした。、
そうして、その日の夕食は、早速きのこ汁となるのでした。
大根、にんじん、白菜、秋茄子、ねぎなどの季節の野菜と煮込み、しょうゆ味の汁に仕立てます。
「おりみき」は、なめこが大きく開いた状態に似ており、汁に入れると、少しぬめりがありました。秋茄子との相性はバツグンで、汁物にするのが一番美味しくいただけるようです。
里芋や肉、豆腐、こんにゃくを入れて、いも煮風にしてもよいのですが、私は、きのこ本来の味が損なわれるような気がしています。
あれは、チエちゃんがいくつの時だったのでしょうか?
この用水路が改修されることになったのです。
朽ちた板・杭を取り払い、コンクリートを流し込み、チエちゃん家へと登る坂道の下には土管が埋め込まれました。
その年の秋以降、おりみきは二度とその姿を現すことはありませんでした。
私たちは、利便性や安全性を求めるあまりに突き進み、失ってしまった物の大切さに気づいた時には、二度とそれを手に入れることのできないことに愕然とし、己の愚かさを思い知らされるようです。
所変われば、なんとやら・・
「あまんだれ」どんな意味なのでしょうね?
「雨だれ」のことでしょうか?
うしさん、いつもコメントありがとうございます。
私は無沙汰ばかりで、申し訳ありません。
気取っていてはいけません。
福島なら「おりみぎ」でした。
父は、よくきのこ採りに出かけ、イノハナやムラサキシメジ、ホウキタケ、マツタケを持ち帰っていました。
実家では、イノハナご飯に、なぜかお酢をかけて食べるんです。うちだけなのかなあ?
コメントありがとうございました。
私はそれが好きでしたけど母は一度も作ってはくれませんでした。
何故かな~・・・。
「あまんだれってなんであまんだれっていうんだろ」
「そりゃあ、雨んだれ(雨の滴)が垂れるようなどこに生えるからだろ」
姑にしょうもないことを質問する嫁であります。
訳あってネットから離れていました。
近いうちにまた再開しようと思っています。
もうすぐ一周年ですね。
さじカンも同時期にブログ開設しましたが、後半ほとんどアップしてない状態で本当に恥ずかしい一周年となりそうです。
とほほ。
チエちゃんのブログも写真とかで、とっても華やかになりましたね。
すっごくステキです~。
今までの記事をじっくり読ませてもらいますね。
あみたけ、はつたけ、うしこだけ、むらさきしめじ等のくずきのこで、汁物や、茹でて大根おろしで食べると
すんごく、んめーー!ですよ。
塩付けにして、正月にも戻して食べます。
ただし、すべて親がこしらえたものですが ハハハ。
私もこのキノコ好きでした。
実家では、ホウキモダシと呼んでいたように思います。
座敷箒の先に似ていて、よく名前をつけたものだと感心しましたよ。
はやり、「雨だれ」でしたか。
ということは、湿気というより、水のあるところに出ると言うことですね。