先日、恒例の「サラリーマン川柳」コンクールの入選作100句が発表された。応募数は、21,455句にものぼり、入選作を対象に投票で5月にベストテンが決まる。応募数の多さにも驚かされるが、サラリーマンの悲哀や流行・世相切りの見事さにいつも感心する。
「『解散!!』と 叫んでみたい 無駄会議」や「連立を 組もうとポチに 言ってみる」の2作品を同時に読むと、迷走内閣と孤独な総理の気持がよく分かる?同じ句でも、受け止め手によって思いが違ってくるのが痛快だ。 「久し振り ハローワークで 同窓会」などは、一昔前なら、「久し振り 待合室で 同窓会」だったろうと思うと、我が身につまされる。
「明日、有休 妻の舌うち 気のせいか」や「仕事減り 休日増えて 居場所なし」には、雇用不安が色濃く浮き出ていて、ご同情を禁じ得ない。そこで一句。「気に病むな 義理チョコリストに 名前ある」??これでは、慰めにならないかも。
「 皆さん、どうしてこんな風にうまく表現出来るのだろう」と己の非才を嘆くばかりだが、入選作に倣って駄作を捻るのも一興だ。下手は下手なりに楽しむことこそ、趣味の特権だと変に納得している。