最近、テレビ番組に出て「このままでは日本は破滅する」と口にする国会議員が増えてきているが、何とも無責任な話だと憤慨させられる。「麻生総理では選挙が戦えない」と嘆くのも、身内のもめごとでしかなく、我々国民には迷惑この上ない。自分たちの無能ぶりを恥じない姿勢では、将来展望を期待出来る筈もない。
街角インタビューで、「次の総理大臣にふさわしいのは誰か?解散総選挙の時期はいつがよいか」と問われ、「自分さえ良ければいいので、興味がない」と答える若者をみても、”身勝手な”と、思えなかった。「日本の将来は、君たち若者が中心になって考えてほしい」と言いたいところだが、彼の気持ちが一番素直な意見にも思えた。
それぞれの年齢層によって、生活領域や環境が違う以上、価値観も当然異なっている。それぞれのポジションで最低限のルールを守れば、全体の秩序が維持できる社会体系が構築されていれば、その若者の意見も容認出来る範疇に入るからだ。
今は、誰が悪いという犯人探しではなく、政治家も官僚も連帯して国民生活を如何にして守るかの一点に専心して欲しい。外国で暮らす娘からの消息が届くたびに、外国人の目に映っている日本は、10年も20年も前の残影でしかないと憂鬱な気持ちにさせられる。