今年のマラソン計画を立てないうちに、ズルズルとシーズン入りしてしまった。「和倉マラソン」のあと、2009年度計画を練り直すつもりだが、いま一つ気合いが乗ってこないので、スクラップ・ブックを引っ張り出し、読み飛ばしていたら、面白い記事が目にとまった。
自らランニングを実践する脳研究分野の日本の学者が、アメリカのSFN(ソサエティ・フォー・ニューロサイエンス)という脳研究学会で発表した論文の抜粋。要旨は、「軽いジョギングで前頭連合野のテストの成績が上がった」という内容だ。過去にネズミで実験した事例はあるが、人間を使った実験成果は初めてだった。
詳細は避けるが、前頭連合野は、脳の機能の中でも特に重要な「考える、判断する」役割を果たしている。前頭連合野にあるワーキング・メモリーがジョギングによって刺激され、活性化し思考力・判断力が向上するというもの。では、速く走るのと遅い場合とではどう違うのかは、現段階では不明だそうだ。手の運動が前頭連合野を刺激することは知られているので、足と手の両方を使うジョギングが頭に良いというのは説得力がある。
α波が癒し効果を持つからには、ゆっくり走る方が脳にはベターだというのは、長さん特有の短絡主義だが、8日はゆっくり走ろうと変に得心し、気が楽になった。