安倍首相は、3日に発足した第3次安倍内閣を「未来チャレンジ内閣だ」と言ったが、私は、”暴走内閣”だと思っている。
参院選で大勝した安倍総理は、アベノミクスを加速すると宣言し、28兆円を超える経済対策を閣議決定した。リニア新幹線の巨額投資を組み込む等、今や、誰もその暴走を止められなくなった。
安倍政権が誕生して4年を経過したが、「脱デフレ、物価上昇率2%」は、政府・日銀一体となって、ありとあらゆる金融政策をうって来たにも拘わらず、実現の気配がない。
ところが、メディアの関心は、経済対策に移り、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が出した、「15年度5.3兆円の赤字」のニュースは、うやむやになった。しかも、赤字を発表したタイミングは、参院選後という奇怪さ!
安倍総理は、過去の運用益を強調したが、2014年10月に、債券比率を60%から35%に引き下げ、株式投資比率を24%から50%に引き上げた後、15年度の5.8兆円の赤字を出した事実は隠せない。
数字以前に、年金資金をリスクの多い株式に依存して良いのかどうかが問題で、イギリスのEU離脱が決まった日、株価が急落したように、外的要因に左右されるのが金融取引の世界だ。
日本政府の思惑で、世界経済を左右出来る筈もなく、そこに、アベノミクスの高慢さと失敗の真因がある。巨額な経済対策の財源をどうやって補うのか、官邸の意思決定こそが、「ブラック・ボックス」だ。
参院選で大勝した安倍総理は、アベノミクスを加速すると宣言し、28兆円を超える経済対策を閣議決定した。リニア新幹線の巨額投資を組み込む等、今や、誰もその暴走を止められなくなった。
安倍政権が誕生して4年を経過したが、「脱デフレ、物価上昇率2%」は、政府・日銀一体となって、ありとあらゆる金融政策をうって来たにも拘わらず、実現の気配がない。
ところが、メディアの関心は、経済対策に移り、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が出した、「15年度5.3兆円の赤字」のニュースは、うやむやになった。しかも、赤字を発表したタイミングは、参院選後という奇怪さ!
安倍総理は、過去の運用益を強調したが、2014年10月に、債券比率を60%から35%に引き下げ、株式投資比率を24%から50%に引き上げた後、15年度の5.8兆円の赤字を出した事実は隠せない。
数字以前に、年金資金をリスクの多い株式に依存して良いのかどうかが問題で、イギリスのEU離脱が決まった日、株価が急落したように、外的要因に左右されるのが金融取引の世界だ。
日本政府の思惑で、世界経済を左右出来る筈もなく、そこに、アベノミクスの高慢さと失敗の真因がある。巨額な経済対策の財源をどうやって補うのか、官邸の意思決定こそが、「ブラック・ボックス」だ。