プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★子供のしつけ

2017-10-14 09:04:58 | 日記・エッセイ・コラム
 近所を散歩していたら、公園で遊ぶ園児たちの元気な声が聞こえてきたので、足を向けた。

 芝生の上に落ちたドングリを拾って、大きさ比べをしたり、保母さんに自慢する光景がまぶしく輝いて見え、歩を緩めたら、男の子が、「こんにちわ!」と、声をかけてきた。
 
 屈託のない笑顔が可愛く、「こんにちわ」と応じると、「これ、何か分かる?」と、手にした小さなシールを見せた。何か文字が書いてあったが、泥で汚れて読めなかった。

 「わからない」と言うと、「○○のシールだよ」と教えてくれたが、○○を知らないので、「そう」と答えた。すると、私の顔の前に差し出して、「これ、落ちてたの。ボク、貰っていい?」と訊くので、「いいよ」と答えた時、ふと、孫の顔とダブった。

「じゃぁ、ぼく貰うね」と言って、大事そうにポケットにしまい、「さよなら」と手を振り、みんなの輪の中へと走り去った。

 後姿を見送りながら、見知らぬ老人に声をかけてくれたことを嬉しく思った。「この子の親って、きっと、素晴らしい躾をしているに違いない」と、感じ入っている。

 「知らない人と、口をきいてはいけない」ではなく、「話してよい人と、そうでない人とを見分けなさい」と教えれば、おのずと判断能力が醸成されるとの思いを強くした。