一回の食事に、数万円払っても惜しくない人には無縁だが、多くのサラリーマンは、1,000円のランチ代でも節約に努める。
退職を機に、現役時代に出来なかった贅沢をしたいと願うのは、その反動でもあろう。かといって、蓄えには限界があるので、私のような平均的な年金生活者は、上手な卒業の仕方を考える必要がある。
食に関しては「中途半端な贅沢をしないこと」だと思っている。自己の価値観に基づいて、これ以上、望めないと思う物を味わえば、それ以外の物がまずく感じられるからだ。
マグロやウニ・イクラ、カニ、フグ等の高級魚に限らず、自分で最高だと思う贅沢をしてみると、代替が利かなくなる。
キング・サーモンは、アラスカやノルウェーで食べた味が忘れられず、その後、国内で食べたことは無い。また、利尻・礼文島でウニ・イクラ漁の解禁を待って食べてから、他の土地で食べても、不満が残り、今では注文しない。
フグやウナギは、お気に入りの店を決め、時々、現地まで出かけ、金沢では食べない。下関に回している能登フグが、金沢で手軽に食べられるようになるのを心待ちにしている。
食は、風土がはぐくむ恵みで、その土地でとれた旬の物なら、なんでも美味しい。地域ブランド化競争は、まさに「狂想曲」で、本来の「協奏曲」を心静かに鑑賞したいものだ。
退職を機に、現役時代に出来なかった贅沢をしたいと願うのは、その反動でもあろう。かといって、蓄えには限界があるので、私のような平均的な年金生活者は、上手な卒業の仕方を考える必要がある。
食に関しては「中途半端な贅沢をしないこと」だと思っている。自己の価値観に基づいて、これ以上、望めないと思う物を味わえば、それ以外の物がまずく感じられるからだ。
マグロやウニ・イクラ、カニ、フグ等の高級魚に限らず、自分で最高だと思う贅沢をしてみると、代替が利かなくなる。
キング・サーモンは、アラスカやノルウェーで食べた味が忘れられず、その後、国内で食べたことは無い。また、利尻・礼文島でウニ・イクラ漁の解禁を待って食べてから、他の土地で食べても、不満が残り、今では注文しない。
フグやウナギは、お気に入りの店を決め、時々、現地まで出かけ、金沢では食べない。下関に回している能登フグが、金沢で手軽に食べられるようになるのを心待ちにしている。
食は、風土がはぐくむ恵みで、その土地でとれた旬の物なら、なんでも美味しい。地域ブランド化競争は、まさに「狂想曲」で、本来の「協奏曲」を心静かに鑑賞したいものだ。