プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★無事これ名馬

2018-01-30 08:39:06 | 日記・エッセイ・コラム
「無事これ名馬」は、競走馬を指して使われる格言だが、含蓄深い味があり、色々な場面に使われる。

 とりわけ、スポーツ界で活躍した選手が、ケガや病気で引退に追い込まれる場合、本人の無念な思いと重畳し、やるせない説得力をもつ。

 スポーツ選手の場合、客観的な記録や成績を判断材料にできるが、定年が無い芸事などでは、主観的要素が入り込み、そのタイミングが難しい。

 しかし、観客あっての興行であれば、本人の意気込みや気概だけで片付けられない性質のものもある。

 「無事これ名馬」の譬えは、禅語の「無事之貴人」に由来し、本来「自然体の内に悟りを啓く者が貴人」という意味だそうだが、道を究める欲望と達観の狭間で揺れ動くのが人間らしいと思ったりもする。

 私の「引き際」は、仕事の夢が破れた時だった。
★気概とひきぎわ
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