プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★雪透かしと人間模様

2018-01-27 15:59:25 | 日記・エッセイ・コラム
 金沢で、私と同年代の人なら、「雪すかし」と表現しても、通じるが、若い人たちには「雪かき」の方がポピュラーのようだ。

 積もった雪をひっかいたり、かき寄せる「雪かき」よりも、取り去って透かす「雪すかし」の方が、詩的で情緒的な気がする。

 さて、最近、我が家の近所の朝の風景は、出勤前にエンジン音が聞こえると同時に、車の屋根雪を落とす音がしばらく続き、落とし終えたら、そのまま発車の家が多い。

 私は眉をひそめながら、新聞・TVを見て時間をつぶし、音がしなくなったら、「雪透かし」を始める。

 子供の頃、朝起きたら、自宅の前と隣家の前50㎝まで、透かすように躾けられた。意味も分からぬままに、雪透かしをしていると、お隣りのおばさんが、「感心ねぇ」とか、「偉いわねぇ」と声をかけてくれた。回覧板を届けた時に、お駄賃として、お菓子をを貰うこともあった。

 傘傾げと同様の「金沢しぐさ」の一種なのだが、ご近所付き合いの暗黙知だった。一昔前の教育方法だが、実生活に沿って、地域社会全体で、子供を育てていたように思う。

 母親の躾を守り、今日は、行きつけの総菜屋の駐車場を雪透かしした。明日は、お隣りとの境界をとしの数だけ余計に「雪透かし」しようと思っている。

 次回更新は、29日の予定。
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